月山ダムに向かう梵字川に架かる橋から見えるダムをご存知だろうか。 これは梵字川ダムで、発電専用のダムである。 月山ダム目的で橋を通過すると見過ごしてしまいそうなダムであるが、今回は撮影する機会があったのでレポートしたい。
梵字川に架かる橋から見た梵字川ダム
自然越流型のダムのため、月山ダムからの放流があるときは堤体を伝うように美しい線を描きながら越流する。 この日の放流量は約30t程で、電力用に8t使用されているようだ。 認可最大出力は3000kW。 昭和8年に竣工されたダムで80年もの歴史を持つダムである。 最初は地元の電力会社が建てたものらしいが、昭和26年に現在の事業者に引き継がれている。
右岸から正面を臨む
左岸から右岸を臨む
正面から見るとさらに迫力がある。 堤体が上から下にかけて狭くなっている。 これは川幅が狭いところにつくられたため、堤体下部をその幅に合わせることでこのような形になったそうだ。
堤体上
堤体下
月山ダムはダム式という落差を得る方式だが、梵字川ダムはダム水路方式で落差と水路の両方が使われている。 取水された水は1km下流の梵字川発電所に送られ発電に利用されている。
右岸から左岸を臨む
今回は月山ダムに行くたびに気になっていた梵字川ダムを撮影することができた。 ご協力いただいた関係者の方々に感謝申し上げます。
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