《このごろ》
東京都水道局のPR施設でスタンプラリー実施中

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 現在、東京都水道局のPR施設「東京都水道歴史館」「東京都水の科学館」「奥多摩水と緑のふれあい館」を巡るスタンプラリーが行われています。(実施期間10月10日〜11月30日)


東京都水の科学館

 スタンプが押せる場所は最大でも3ヶ所ですから、スタンプラリーマニアの方には少し物足りなさを感じるかもしれません。しかし、主催者(水道局)は駆け足でスタンプ集めをしてもらうことではなく、各館の展示内容を見ていただいて水道事業に理解を深めてもらうことに主眼を置いているはずです。参加される方は、しっかりと展示内容をご見学ください。


東京都水道歴史館

 それぞれ、「歴史」・「科学」・「水源地」というコンセプトで展示内容が充実しており、実際1日中過ごしても飽きることはありません。子供から大人まで楽しみながら学習できます。


クイズコーナー(東京都水の科学館)

 最近のデータ(平成26年)によれば、東京都民に供給されている水道水源の約80%が利根川・荒川水系からのもので、多摩川水系から約17%、相模川水系の水と地下水等を合わせて約3%だということです。この比率は今後将来1%前後の微弱な変動があっても、おおまかな数字としての変化はないと思われます。「東京都水の科学館」では、荒川水系のダムや下久保ダム・草木ダムなど利根川水系のダムのパンフレットも用意されていました。(持ち帰り可能)


下久保ダムなどのパンフレット(東京都水の科学館)

 スタンプラリーは、最初に訪れたPR施設で専用のスタンプ帳を受け取ることから始まります。このスタンプ帳以外にもスタンプ台紙類が置いてありますが、記念品を受け取るためには専用のスタンプ帳が必要です。(一人一部)特に決められた順番はありませんので各自の都合で自由に見学することができます。また、それぞれのPR施設とも公共交通機関で行くことが可能です。(「奥多摩水と緑のふれあい館」はJR青梅線奥多摩駅から西東京バス利用)


スタンプ帳

 スタンプラリー達成記念品は、この種のイベントとしては豪華なものです。スタンプ2つで「ポーチ付き手提げカバン」、3館とも回れば「時計付きペンスタンド」がもらえます。「ポーチ付き手提げカバン」は、意外にも厚手の生地でできており頑丈なものでした。マチ幅もあって付属のポーチに小さく畳んでビジネスバッグに忍ばせれば様々な局面で活躍してくれそうです。さらに、アクリル製の「時計付きペンスタンド」にはアラーム機能や室温計も装備されていました。仕事用から寝室の目覚まし時計としてまで幅広く使えます。


2館達成の手提げカバンと3館達成のペンスタンド

 私たち人類を初めとした哺乳類のからだは、60〜70%が水で組成されていると言われます。また、その水分の15〜20%を失うと生命機能が不可逆的に停止(死亡)するとも言われています。私たちは眠っているだけでも発汗などで体内の水が失われます。体外から水が得られなければ、私もあなたも命の危険にさらされます。その生命体を維持している本当に「大切な水」が、どこでようやって作られるのでしょうか。そのために、どのような施設が必要になったのでしょうか。その施設を維持管理するために日夜働いている皆様、そして、先人が残した数々の遺産。これらのことをこの機会を通じて多くの方に知って欲しいと思います。


小河内ダム


東京都水の科学館


 ※このスタンプラリーは、平成27年11月30日(月)まで行われます。最終日(11/30)の「東京都水の科学館」は規定により休館日になっているようです。コンプリートを目指される方はご注意ください。

[関連ダム] 小河内ダム
(2015.11.5、ダムマイスター 01-024 安部塁)
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