11月19日(木)、宮城県にある 青下ダムへ行ってきました。 まずはお忙しい中、調整して案内して下さった中原浄水場の場長さんと職員さん、本当にありがとうございました。
青下ダム水道記念館に集合し、場長さんから青下ダムの概要説明。 青下ダムは昭和6年から昭和9年にかけて建設され、下流から第一ダム・第二ダム・第三ダムとなっていて、3つのダムが同時進行で工事が行われた。この青下ダム建設工事のおかげで、当時大不況で失業者が大勢いた仙台市から、失業者がいなくなったそうです。 堤体に敷き詰められている玉石などは、近くにある大倉川から索道で運び、セメントなどは仙山鉄道で熊ケ根駅経由で運んだそうです。
最初に向かったのが青下第二ダム。 第一、第三ダムと同じく昭和9年に完成した歴史あるダムで、長年私達の生活を支えてくれている頼もしいダムです。 堤体の上に敷き詰められた玉石の上を水が流れる風景は、他のダムでは見られない繊細さ?キレイさがありました。 融雪期で、堤体全体から流れていればもっとキレイでしょうね。
季節の移ろいを感じながら、ダムの周りをぐるっと回れるハイキングコースがあるようなのですが、災害で、山肌が崩れて危ないところやトンネルの出入り口をふさいでしまっている所があり、現在も通れないそうです。職員さんも、危険なので、迂回して点検作業をしているそうです。 写真の流木などは、9月の豪雨の時のものらしいです。 すさまじい勢いだったようで堤体の玉石も削られてしまっていました…。
第二ダム見学後、青下ダム旧管理事務所へ。 昭和8年、当時流行り始めた?洋風を取り入れた建物で、白くて、曲面階段室や丸窓が なんともおしゃれでかわいい。 丸窓は、船艦窓をイメージした設計だったようです。 10年くらい前まで管理事務所として使っていたようです。
次に第一ダムへと向かいました。
(上の右側の堤体を写した写真は以前行ったときのもの。今回はいい写真が撮れなくて。) 第一ダムへ到着すると〜… 副ダムが無惨な姿になっていて、びっくりショック…。 こちらも9月の豪雨被害だそうです…。 こんなにも削り取られるなんて…。 それほどすさまじいもの、波打ち、叩きつけるような流れで、かなりの恐怖を感じるくらいだったそうですから…。
次に、青下隧道入り口へ!!
第一ダム左岸側の量水池から中原浄水場へ向かう延長696m導水隧道入口。 (現代にはないセンスのよさ、素敵さ、いろんな想いが感じられます) 隧道坑門…坑門両脇の柱型やコーニス部のマチコレーション飾りにより仕上げられた丁寧な造りの石造ポータルで、軽量で耐久性があり、防水性、耐火性に優れ、加工しやすい“秋保石”が使われているそうです。 坑口アーチ部分にある“碧流混々”という字は、“青々とした水の流れが尽きることなく湧いているように〜〜”という願いが込められているそうです。
ヤギの頭をモチーフにした噴水口が特徴の“青下ダム記念碑”にも秋保石が使われているそうです。他に秋保石が使われていて現存しているのは、昭和7年建築の、東北学院大学土樋キャンパスのラーハウザー記念礼拝堂だそうです。 機会があればぜひとも見てみたいものです。
水道記念館に戻ったら、来館記念として、 青下ダム→中原浄水場で水道水となった“ごくり☆きらりせんだい”ボトルウォーターをいただきました。(1人1本) “仙台の水道水は美味しい”と、有名ですが、本当に飲みやすく美味しかったですよ。 水道記念館は、12月1日〜3月31日まで冬季閉館となるようなので、来春ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか? 水道記念館、2015年4月1日〜11月19日午前中までの来館者数は 13780人 だそうで結構な人が見学に訪れているようで嬉しく思いました。 今年4月から配布が始まった青下第一ダムダムカードも好評のようです。 水道記念館の館長さん、スタッフさんにも大変お世話になりありがとうございました。
水道記念館には子供たちにもわかりやすいいろいろ勉強になるコーナーがあります。
最後に、青下第一ダム・ダムカードです。
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