《このごろ》
鷹島海中ダム湖を巡る

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鷹島は、九州北西部の伊万里湾口にある島で、全島長崎県松浦市に属する。鷹島は面積約16.36km2、人口2,487人(2005年国勢調査)、南部に標高117mの牧の岳、北部に標高宮地岳標高116mの宮地岳が聳える。主な産業は農業と漁業であり、台地上は比較的平坦で農耕地に利用されている。


豊臣秀吉が朝鮮出兵のため、全国の大名を佐賀県唐津市肥前町名護屋城に集めた佐賀県唐津市肥前町との間の日比水道に鷹島肥前大橋が平成21年4月開通している。この優美な大橋を渡ると、鷹島の中央道に出る。ここから左へ降りていくと、日比湾内を締め切って造った鷹島海中ダムが見えてくる。



このダムは、鷹島内に農業用水を供給する目的をもっており、日比漁港内の松浦市鷹島町里免橋板に位置する。



河川名は、浦田日比水路水系浦田日比水路であり、型式は重力式コンクリートダム、堤高29.9m、堤長129m、堤体積3万m3、流域面積0.9km2、湛水面積7ha、総貯水容量53万9千m3、有効貯水容量46万m3である。



ダム事業者は長崎県、本体施工者は五洋建設・住友建設・松田建設である。着工は1986年、竣工は1994年で事業費は41.06億円を要している。日本初の湾岸を締め切って造られた海中ダムであり、平成17年3月ダム水源地環境整備センターにより、鷹島ダム淡水湖として日本ダム湖百選に選ばれている。ダムサイトに描かれている幟の絵は、雨乞い祈願を現している。










[関連ダム] 鷹島ダム
(2018.7.19、ダムマイスター 01-014 古賀邦雄)
【 関連する ダムマイスター の情報】

 (古賀 邦雄)
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