《このごろ》
古賀河川図書館が移転

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私設図書館・古賀河川図書館は、平成21年3月1日に福岡県筑紫野市武蔵から、久留米市高野へ移転し、開館しています。河川や湖沼に関する文学、紀行、舟運、河川法、農業用水、環境、生態、水資源開発、治水、水害誌、ダム工事誌、地下水、それに児童書など8500冊が閲覧でき、貸し出しもしております。インターネットで「古賀河川図書館」を検索していただくと、その内容が見られます。

移転先である高野・小森野の地区は、宝満川、新宝満川、筑後川に囲まれ、徒歩5分で筑後川右岸の土手に上がることができます。土手に上がると、筑後川小森野の床固めや舟通しが目の前です。その上流には、国道3号線の久留米大橋、西鉄電車の架橋があり、周囲には国土交通省筑後川河川事務所、筑後川ダム統合管理所、さらに筑後川の水を福岡市へ導水している水資源機構福岡導水管理所もあります。対岸の左岸は、久留米市の市街地が広がり、白い建物の久留米市役所、その右に久留米大学医学部、さらにその奥にブリジストン梶A水天宮が見え、有明海の河口地点28.5kmのところに位置します。いま筑後川沿いは黄色の菜の花と白い大根の花と桜が咲き、素晴らしい水辺空間を創り出しています。


筑後川の風景(撮影:田中武美)

春に誘われてか、鳥の鳴き声がさかんで、朝から雲雀、雀、ヒヨドリ、燕たちが舞い、またカササギ(カチガラス)も飛んでいます。カササギは留鳥、雑食性、大きさは約45cm、朝鮮の役で佐賀鍋島の藩主が大陸から連れてきた、と言われています。「カシャカシャ」と鳴き、それが「カチカチ」と聞こえ、戦には縁を担いだからでしょう。今図書館の前の電柱に巣を作り出していますが、漏電の原因となり電力会社からは嫌われています。


電線に留まるカササギ(撮影:田中武美)

このように図書館は周囲を川に囲まれた自然環境にあり、特に河川を学ぶには恵まれています。ときどき、天気の日には宝満川などを探索しながら、河川敷のゴミを拾っています。宝満川を渡ると、佐賀県鳥栖市水屋町になります。
こちら来られたら、是非お寄り下さい。

(2009.4.3、古賀邦雄)
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 (古賀 邦雄)
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