■馬留湿地の保全とミティゲーション
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ダム下流のフィルタ材採取予定地の一部にミズバショウの群生地があり、その北側には、家屋移転後に放棄された水田に山からの湧水が溜まり、湿地化した場所があった。そして、そこには、トンボ類だけでも10科35種が確認され、多様な動植物が生息する優れた環境の湿地であることが分かった。これが馬留(まどめ)湿地である。
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ミズバショウ群生地 |
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ハッチョウトンボ |
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専門家などによる「胆沢ダム馬留湿地保全対策検討委員会」を組織し、審議を重ねた結果、
・湿地を工事区域から除外する ・工事等による水源の分断を避ける ・消失が避けられない箇所は早期に復元する ・継続的なモニタリング調査を実施する
の4点の保全方針が確認された。
この方針に沿って保全策が順次進められており、さらに、事業の必要性からどうしても消失が避けられない範囲については、代替地としてビオトープを造成することになった。
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春先には、ミズバショウを見るために多くの人がここを訪れ、また、「胆沢ダム学習館」が国道を挟んだ向かい側にあるので、自然観察や環境学習にもよく利用されている。
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胆沢ダム学習館 |
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胆沢ダム学習館、説明を受けている |
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