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ダム事典[用語・解説](ページ:17)
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バイブレータ (ばいぶれーた)
コンクリート
を締固める目的でコンクリートに振動を与える機械。棒状のものが主流ですが、型枠そのものに振動を与えるものもあります。
人力によって棒状のバイブレータを使用することもありますが、
ダムコンクリート
は
骨材
の最大
粗骨材
寸法が80mm〜150mmと大きいので、バイブレータには直径130mmもの太いものが必要で、これは大変重いので3〜4本まとめて、
バックホウ
の腕を改良したベースマシンの先端に取り付けて省力化を図った機械もあり、バイバックと呼ばれます。
(→
知識を深める:建設機械コレクション(3)〜締固める
)
バイバックと人力用バイブレータ−中野ダム
バイバック−こまちダム
バイバック−竹谷ダム
バイバック−深城ダム
バイバック−余地ダム
バケット (ばけっと)
@鉱石、土砂などを中に入れて、運搬などを行う容器の総称。
A
コンクリート
を
打設
場所まで運搬する際に使用する容器。正式にはコンクリートバケット。コンクリートをこの中に入れて
クレーン
などにより運搬します。
開閉の動力には油圧式、エアー式があり、リモコンにより開閉します。
ベッセルダンプトラックからバケットへコンクリートを放出−こまちダム
こまちダム−200tクローラクレーンに吊られている
本河内高部ダム
バケット台車 (ばけっとだいしゃ)
バンカー線
上を移動する
バケット
を載せる台車で、
バッチャープラント
で造られた
ダムコンクリート
を運搬するために使用されます。バケット台車にはバケットが2つ載るスペースがあります。バッチャープラントの下で
コンクリート
がバケット台車に積まれたバケットに移され、バケット台車はバンカー線上を
クレーン
の吊り込み位置まで走行し、そこで実バケットを積んだままクレーンが戻ってくるのを待っています。クレーンが空のバケットを吊って戻ってくるとバケット台車の空いているスペースに空バケットを下ろし、代わりに実バケットを吊って
打設
現場に運びます。
破砕機 (はさいき)
→
クラッシャ
破砕帯 (はさいたい)
→
断層
曝気 (ばっき)
水の中に空気を吹き込んで溶けている酸素の量の増加を図ることをいい、水質の改善のために行われます。そのために用いられる装置には二つのタイプがあります。
■低層曝気装置
貯水池の深水層で酸素が不足すると、低質から鉄、マンガン、硫化水素、
栄養塩類
などが流出し、赤水・黒水現象が発生したり、
富栄養化
による汚濁の原因になったりします。これを防ぐため、深水層に空気を供給する装置が低層曝気装置です。
■曝気式循環装置
貯水池の水は、夏期などの温かい時期には、表層に温かい水が滞留して表水層を形成し、深い部分には冷たい水の深水層ができます。これらの中間は、温度などが急激に変化する部分で、躍層と呼ばれます。曝気式循環装置は、この躍層で曝気により水の流動を起こし、循環混合層を形成するための装置で、これにより表層に集積しやすい
植物プランクトン
を光の届かない下層に拡散し、植物プランクトンの増殖・集積を抑制します。浅層曝気装置とも呼ばれます。
(→
日本のダム:水質保全
)
曝気式循環装置 (ばっきしきじゅんかんそうち)
→
曝気
バックホウ (ばっくほう)
主に地面を掘削するために使用されるショベル系掘削機。掘削装置(バックホウ装置)を下向きに取り付け、手前に引きながら、通常地表面より下を掘削します。溝掘りなど、正確な掘削整形作業や硬い土の掘削作業ができます。(→
知識を深める:建設機械コレクション(5)〜土工作業に
)
河床部掘削−梶毛ダム
着岩材採取−忠別ダム
巨大なバックホウ(15t)−忠別ダム
リップラップの施工−桝谷ダム
バッチャープラント (ばっちゃーぷらんと)
材料を混ぜ合わせ、
ダムコンクリート
を作るための施設。大規模な
コンクリートダム
の場合、
コンクリート
を大量に使うため、一般に、コンクリートを購入するよりも現場で製造したほうが安くなります。このため、現地にバッチャープラントが設置されます。
苫田ダム
梶毛ダム
石井ダム
竹谷ダム
灰塚ダム
三河ダム
バットレスダム (ばっとれすだむ)
→
ダムの種類
張石工 (はりいしこう)
法面保護工
の一つです。例えば、
ロックフィルダム
の上下流面は、通常直径500mm〜1000mmの石を丁寧に並べ、さらに石と石の間に小さい石を埋め込んで間詰めします。見た目の美しさを確保するのと、雨風やダム湖の水による風化、侵食を防止します。
奈良俣ダム(撮影:さんちゃん)
南相木ダム(撮影:Dam master)
寒河江ダム
パワーショベル (ぱわーしょべる)
油圧ショベル
、電気ショベルなど動力で動くショベル系建設機械の総称。360度以上、いずれの方向にも、何回でも旋回でき、多くのフロントアタッチメントを交換することにより、各種の用途に使用できます。
バンカー線 (ばんかーせん)
バッチャープラント
で造られた
ダムコンクリート
を
クレーン
の吊り込み位置まで運ぶための走路。
コンクリート
の運搬方法により
バケット台車
方式と
トランスファーカ
方式があり、それぞれ、バンカー線上をバケット台車またはトランスファーカが走行します。走行方式としては、レールを敷いた軌条方式と、タイヤ方式がりますが、軌条方式が一般的です。
左側にバンカー線、その上のトランスファーカからバケットにコンクリートが移されている−川辺ダム
番水 (ばんすい)
水が不足するときの潅漑のやり方で、潅漑地域を地区に区分して、それぞれの地区は順番で限られた時間だけ潅漑するような方法です。
渇水
のようなときに行われます。
半川締切方式 (はんせんしめきりほうしき)
ダムを築造する期間中の河川の切り回し方法の一つです。河川を左右半分ずつに仕切ります。例えば右半分を先にせき止め河川は左半分を通します。その間、右半分のダムを築造します。右半分のダム
堤体
内に堤内
仮排水路
を設けておき、堤内仮排水路が使用できる高さまで施工が進んでから今度は河川をその堤内仮排水路に流し左半分を施工します。
ハンドブレーカ (はんどぶれーか)
→
ブレーカ
ピーク流量 (ぴーくりゅうりょう)
ひとつの洪水の最大流量。洪水時に、河川の適当な場所で流量を計測するか、あるいは洪水の痕跡を調査し、その最高水位より推定して得られます。
PCD工法 (ぴーしーでぃーこうほう)
コンクリートダム
の
合理化施工法
の一つ。
ダムコンクリート
ポンプ圧送工法。従来の施工法では、
コンクリート
を
バケット
で運搬していましたが、この工法では、コンクリートに使用する
骨材
の最大寸法を60〜80mmに抑え、コンクリートをコンクリートポンプで運搬します。小規模なコンクリートダムや
フィルダム
の
洪水吐
のコンクリートに用いられることがあります。
ヒートアイランド現象 (ひーとあいらんどげんしょう)
都市部の気温が郊外よりも高くなる現象。近年この傾向が顕著になっているといわれています。この結果、夏季に熱中症が増加するなど、人の健康にも影響したり、都市部で集中豪雨が発生しやすくなったなどの影響が指摘されています。
ヒートアイランド現象の原因としては、人口構造物の増大、緑や水面の現象、エネルギー使用の増大などがあげられます。
ビオトープ (びおとーぷ)
もとは Biotop というドイツ語で、野生生物生息空間と訳されています。「自然の状態で多様な動植物が生息する環境の最小単位」を意味します。身近な自然が失われつつある中で、このような空間を整備・保全し、なじみ深い小動物や小鳥、植物などを呼び戻し、生物の多様性を保持していこうとするものです。最近では、各地でビオトープと呼ぶ小公園などができてきています。(→
日本のダム:ビオトープ
)
非常用洪水吐 (ひじょうようこうずいばき)
→
洪水吐
ピックハンマ (ぴっくはんま)
→
ブレーカ
引張りラジアルゲート (ひっぱりらじあるげーと)
→
ゲート
不安定取水 (ふあんていしゅすい)
→
水利権
フィルター (ふぃるたー)
中央遮水壁型
ロックフィルダム
の
コア
の上下流に設ける粒度を調整した砂の層のことを言います。厚さは1m〜2m。目的は
コア材
の流失防止です。
フィルタープレス (ふぃるたーぷれす)
→
加圧濾過機
フィルダム (ふぃるだむ)
→
ダムの種類
フィレット (ふぃれっと)
重力式コンクリートダム
について、通常の三角形の断面では強度が保てない場合にダム
堤体
の上流側下部に増厚部を設けることがあります。これをフィレットと呼びます。
フーチング (ふーちんぐ)
擁壁などの構造物について、安定させる目的で基礎の部分を大きくしてあることがあります。この部分のことをフーチングといいます。ダムでは
コンクリートダム
の
減勢工
の側壁や
堤趾導流壁
、また
フィルダム
の
洪水吐
の側壁にフーチングが設けられます。
富栄養化 (ふえいようか)
生物が成育・生活をするために外から取り込む必要のある塩類を栄養塩類といいます。植物では土中の水などに溶けている栄養塩類が体の表面や根などから、動物では主に餌に含まれて体内に取り込まれます。
湖沼などについて、水中の栄養塩類が豊富になることを富栄養化といいます。富栄養化が進行すると、そのほかの条件と相まって、水中のプランクトンが増殖し、水質汚濁の原因となります。富栄養化で問題となる代表的な栄養塩類としては、窒素(N)とリン(P)があります。
複合ダム (ふくごうだむ)
→
ダムの種類
副ダム (ふくだむ)
一般に、
洪水吐
から落下する水による洗掘防止・減勢のためにダム下流側に設けられる低いダムのことをいいます。(→
知識を深める:減勢工って何?
)
また、いくつかのダムによって一つの貯水池が形成されるような場合に、主要なダムを本ダムと呼び、その他を副ダムと呼ぶこともまれにあるようです。
普通ダンプトラック (ふつうだんぷとらっく)
→
ダンプトラック
不特定用水 (ふとくていようすい)
河川で従来から不安定な取水が行われていた場合、その取水を常時取水可能なように安定化させるための河川の用水。不安定な取水とは、
暫定豊水水利権
や一部の
慣行水利権
による取水に見られるように、河川に水が豊富なときしか取水できないような場合をいいます。
フライアッシュ (ふらいあっしゅ)
石炭を燃焼した際の灰。微粉炭燃焼ボイラーの排ガスから電気集塵器によって捕集されます。
コンクリート
に混入されることがあり、単位水量の減、
水和熱
の減、長期強度の増加などの面で利点があります。
フライアッシュを混合した
セメント
をフライアッシュセメントといいます。
フラッシュ放流 (ふらっしゅほうりゅう)
ダムの下流域の河川形態をより自然な状態に保全するため、一時的に人工の小規模洪水を起こし、水質の正常化や流砂の連続性確保を図る目的で行う放流をフラッシュ放流と呼び、国交省が行っているダムの
弾力的管理
の一環です。川を流れる水の量の変化が少ない状態が長い時間続くと、「よどみ」が発生し、河床に汚れなどがついたままとなったり、生態系に悪影響が出たりしますが、フラッシュ放流によってリフレッシュ効果が期待されます。フラッシュ放流は、河川環境の保全・改善を図るための一手法として近年いくつかのダムで実施されつつあります。
プラムライン (ぷらむらいん)
ダム
堤体
の変位を計測するための装置。通常のものは、ダム上部からダム底部付近の
監査廊
横まで設けた垂直の縦穴に、重りをつけたステンレス線をぶら下げ、その下端の移動量を電気的に計測します。これにより水圧荷重などによる堤体のごく小さい変位量を測定し、安全管理のためのデータを得ます。
ブランケット (ぶらんけっと)
ダムの上流側の
基礎岩盤
表面に不透水性または難透水性の材料を設置し、遮水性を高める方法。材料としては、土質材料、
コンクリート
などがあります。
ブランケットグラウチング (ぶらんけっとぐらうちんぐ)
→
グラウチング
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