1.兵庫県のすがた
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兵庫県は、北は日本海、南は大阪湾、播磨灘を経て、太平洋に面し、面積約 8,392km2、人口 555万人である。気象は地域的な差異が大きく、中国山脈を境に、北の山陰型気候と、南の瀬戸内型気候及びその間の内陸型気候の地域に分かれる。北部の日本側は晴天が少なく、雨天が多いのに対し、南部は温暖少雨のためしのぎやすく、早くから各種の産業が発達してきた。また内陸部は盆地特有の気候で寒暖の差が厳しい。
兵庫県下の平均降水量は1600mmであるが、淡路島は1200〜1600mm、南の瀬戸内海側は1400mm、内陸部は1800mm、日本海側は2000〜2400mmとその差は大きい。
地形は日本海側と瀬戸内海側の間に中国山地や丹波高地を中心とした山岳丘陸地帯が位置し、ほぼ中央を東西方向に分水界が延び、分水界を境にして、日本海側に主に流下する河川として由良川、円山川、矢田川、一方瀬戸内海側には猪名川、武庫川、加古川、市川、揖保川、千種川が流下する。これらの水系内に豊岡盆地、氷上盆地、篠山盆地、三国盆地等の山間盆地を形勢している。日本海側は山地が海岸まで迫り、平地が発達していないが、瀬戸内海側には播磨平野や加古川〜明石にかけて台地丘陵、さらには、六甲山地を経て、大阪平野が広がっている。昭和以降の水害は、昭和9年室戸台風、谷崎潤一郎の小説「細雪」に表現された13年梅雨前線による集中豪雨、25年ジェ−ン台風、28年ル−ス台風等、近年においても発生している。一方渇水の影響も生じている。
以上、兵庫県のすがたについては、兵庫県土整備部河川整備課編『ひようごのダム』によった。
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