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■ 自然保護・自然回復の基本方針

 箕面川ダムは、植生の宝庫として古くから知られる「明治の森 箕面国定公園」のほぼ中央、有名な「箕面の滝」の約1.5km上流に位置する。大阪府では、ダム建設にあたり学識経験者や自然保護団体、自然愛好家などの参加を得た調査団を組織し、ダム地域の自然環境を可能な限り保全するための調査研究を行った。

 これにより、箕面川ダムでは、

・自然らしい自然は皆、数百年ないし数千年の時間の産物で、そうしたものの回復をはかるのに数年の単位で成果を得ようとするのは無理な話だ

・自然公園のような選ばれた自然保護地域における自然の回復は、潜在的に地域の持っている自然の回復力に頼り、気長にそれを助けてゆくという方向が望ましい

という認識をもとに、次の5点を自然保護及び自然回復の基本方針とした。

@ 直接的な改変を質・量ともに最小限にする。
A 永久構造物ができる場所以外は箕面本来の自然の復活を目指す。
B 一時的に見栄えを良くするような性急な緑化は行わない。
C 周囲に残存する土着の生物群集に回復の核としての期待を寄せる。
D 自然の回復に人間の手で助成できることがあれば、最大限の努力をする。

箕面川ダム

箕面の自然

【経緯】 


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