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教えて!お仕事
〜 浦山ダムを管理しています 〜

 これは、埼玉県のホームページにある「教えて!お仕事 仕事ファイルNo.24 ダム管理所の職員 」を転載させて頂いたものです。
教えて!お仕事

仕事ファイル
ダム管理所(かんりしょ)職員(しょくいん)
谷真幸さんの写真
教えてくれた人
独立(どくりつ)行政(ぎょうせい)法人(ほうじん) 水資源(みずしげん)機構(きこう)
荒川(あらかわ)ダム総合(そうごう)管理所(かんりしょ)秩父市(ちちぶし)
(たに)真幸(まさゆき)  さん

1 ダム管理所の職員ってどんな仕事?
2 教えて!谷さん
3 ある日の谷さん


1 ダム管理所の職員ってどんな仕事?


 ダムは、川の上流にあって、たくさん水を()めている施設(しせつ)。見に行ったことがある人もいるかな?
 谷さんが(はたら)く独立行政法人水資源機構のほか、埼玉県などの都道府県(とどうふけん)国土交通省(こくどこうつうしょう)、電力会社などが設置(せっち)しています。
 でも、なぜダムにたくさんの水を貯めるのでしょう。


 ダムの目的(もくてき)としては、「ちょうどいい川の流れを(たも)つこと」があります。
 水道水をはじめ、農業用や工業用の水は、(おも)に川の水を利用(りよう)します。そのため、(わたし)たちが使う水が不足(ふそく)することがないように、ダムに貯まった水の(りょう)調節(ちょうせつ)しながら放流(ほうりゅう)しているのです。
 また、大雨が()るとたくさんの水がダムに流れ込みます。流す水の量を調節することで、洪水(こうずい)影響(えいきょう)を少なくします。
 このほか、ダムには放流する水の力を使った水力発電などの目的もあります。





 ダム管理所の職員は、そうした目的のために、ダムの機能(きのう)を十分発揮(はっき)できるように管理をする仕事をしています。
 そのために、日ごろから放流(ほうりゅう)設備(せつび)点検(てんけん)などをしたり、管理に必要な気象情報(きしょうじょうほう)などを集めたり、たくさんのことに気を配って仕事をしなければなりません。
 埼玉県は川の面積(めんせき)が日本一の「川の国」。そんな埼玉県にとっても身近な仕事のひとつといえますね。



2 教えて!谷さん
 

(C)埼玉県


コバトン 小学生の時に()きだった教科(きょうか)は何ですか?その理由(りゆう)は?


谷さん (とく)に好きだった教科はなかったんですよね。学校は好きでしたけど。



 そのころ、谷さんが(あこが)れていた仕事は何でしたか?


 小学生の時は、将来(しょうらい)の仕事のことなんてまったく考えていませんでした。



 谷さんがダム管理の仕事をしようと思ったきっかけは何ですか?

 


 釣()りをしたり泳いだり、もともと川が好きだったんです。それで、学校では土木(どぼく)工学(こうがく)を勉強していたので、水に関係(かんけい)する仕事がしたいなあと思ってダムの管理の仕事に決めました。



 ダムで働く仕事には、どのような種類(しゅるい)があるのですか?

 


 ダムの水量を管理する仕事、コンピュータや通信(つうしん)設備を管理する仕事、水門など機械(きかい)を管理する仕事のほか、事務(じむ)の仕事があります。



 そのなかで、谷さんはどのような仕事をしているのですか?

 


 荒川(あらかわ)の上流にある浦山(うらやま)ダムの水量を管理する仕事です。放流する水量を決めたりしています。



 ダム管理の仕事をするためには、どんな学校に行けばいいですか?


 高校や専門(せんもん)学校、大学など、土木工学や電気、機械といった専門的な知識(ちしき)を学べるところに行った方がいいと思います。



 ダム管理の仕事をするために、必要(ひつよう)資格(しかく)や、受けなければいけない試験(しけん)はありますか?


 仕事をするうえで必要な資格はありませんが、みんなすすんで勉強して、いろいろな資格を取っていますよ。
 試験は、ダムを管理している水資源機構や国土交通省、埼玉県、電力会社などに入る試験を受けなければいけませんね。



 谷さんはどのような資格を持っていますか?


 貯水池をパトロールする時に乗る船を運転する「小型(こがた)船舶(せんぱく)免許(めんきょ)」、ダム管理の知識を持っている事を証明(しょうめい)する「ダム管理技士(ぎし)」、防災(ぼうさい)時などの知識を持つ「防災士」などの資格を持っています。



 ダム管理の仕事をするうえで、大切なことはなんですか?


 水量を管理する仕事なので、毎日の気象(きしょう)情報をチェックすることが大切です。
 また、どの仕事もそうなんですけど、健康(けんこう)管理も大切です。



 ダム管理の仕事をしていて()かったなあと思うのはどんな時ですか?


 下流の方で何も被害がないように水を放流できた時や、ダムから水を補給(ほきゅう)したことで埼玉県などの水不足が解消(かいしょう)された時などは、よかったなと思います。
 それから、職場の転勤(てんきん)があって、日本全国のいろいろなところに住めることです。



 谷さんは、今までどこのダムで働いたのですか?


 最初(さいしょ)は、九州の福岡県です。そのあとは、京都府、愛媛(えひめ)県、高知県、三重県、岐阜(ぎふ)県。そして、今の埼玉県で7か所目です。



 ダム管理の仕事をしていて、つらいなあと思うのはどんな時ですか?


 ダムの点検が月1回あるんです。100メートルの高さを階段(かいだん)で上り下りしなければならないんですが、それが体力的につらいんですよね。



 今の谷さんの(ゆめ)はなんですか?


 ずっと健康なままで、ダム管理の仕事をしていけたらなと思っています。



 最後(さいご)に、埼玉県のこどもたちにメッセージをお(ねが)いします。


 埼玉は川の面積が日本一の、川の国なんですよね。みなさんにも身近な川にもっと興味(きょうみ)を持ってくれたらうれしいです。そして、その川の上流にはダムがあります。見学もできますので、ぜひ浦山ダムにも遊びに来て下さい!



3 ある日の谷さん
 
6:30
 起床(きしょう)
7:30
 朝食
8:30
 出社
  (午前中の仕事)
  気象情報の確認(かくにん)
  ダム情報の整理・報告(ほうこく)
  報告書の作成(さくせい)
12:10
 昼食(昼休み)
13:00
  (午後の仕事)
  ダム堤体観測(ていたいかんそく)(ダムの中を点検する仕事)、データ入力
  貯水池のまわりをパトロール。
  工事のための資料(しりょう)作成(さくせい)。(この日は残業(ざんぎょう)でした。)
19:30
 退社(たいしゃ)
20:00
 帰宅(きたく)
20:30
 夕食
 テレビやビデオを見る。
22:00
 入浴
23:00
 就寝(しゅうしん)

[関連ダム]  浦山ダム
(2008年10月作成)
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