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小規模ダムの治水効果(石田川ダムの例)

 石田川ダムは、滋賀県高島郡今津町にある昭和45年完成の小型ダム。堤高は43.5mです。以下は、平成10年9月に台風7号が滋賀県付近を北上した際の治水効果をまとめたものです。基礎資料として、滋賀県河川開発課のページを使用しました。
■降雨の状況

 台風が通過する際に、その影響で雨が激しくなり、時間雨量40mmほどの大雨が2時間ほど続きました。

■ダムによる洪水調節

 ダムにはピーク時に毎秒137トンの水の流入がありましたが、ダムに水を貯めることにより、これを毎秒38トンに低下させました。この結果、下流の岸脇地点で見ると、ダムがないと仮定した場合には流量が毎秒181トンになるところが、ダムの洪水調節効果によってほぼ半減し、毎秒97トンに抑制されました。

■ダムがなかったら

 もしダムがなかったら、降った雨はそのまま下流に流れてきます。ダム12km下流の今津町大床地点(岸脇地点の約1キロ上流)の状況をみると、ダムの効果によってどうにか浸水を免れましたが、もしダムがなかったとしたら浸水は避けられません。小規模ダムでも、地域での治水効果には大きなものがあります。

[関連ダム]  石田川ダム
(2003年10月作成)
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