地下の地層や岩盤に力が加わって割れ、割れた面に沿ってずれ動いて食い違いが生じた状態をいいます。 断層が動く現象を断層運動と呼び、地震の主原因であると考えられています。 断層は、岩盤が割れてずれ動いたものですから、周辺の岩盤は大きな力で破砕され、岩石の破片の間に隙間が多い状態となっており、これを断層破砕帯と呼びます。岩石破片の隙間には大量の水を含み、地下水の通り道ともなります。掘削中のトンネルが断層破砕帯に当たると大量の水が噴出して工事が著しく妨げられます。
断層に関連したいくつかの言葉の意味を以下に記します。
・震源断層 地震を発生させた地下の断層を震源断層といいます。
・地震断層 地震時に地表にずれをもたらした断層のこと。通常は震源断層の上端です。地表地震断層とも呼ばれます。
・活断層 最近の地質時代に繰り返し活動し、将来も活動して大地震を起こすことが予測される断層のことです。最近の地質時代については、従来は第四紀(約200万年前以降)とするのが一般的でしたが、最近では第四紀後期(数10万年前以降)、あるいはさらに短い地質時代(5万年前以降、1万年前以降など)とすることも多くなっています。
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