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■三波石峡に水が流れていなかった理由
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下久保ダムでは、発電に使用した水は排水管を通ってダムから下流3.8q地点で川に放水しています。このため、ダムから下流へ3.8q地点までは川に水が流れない「無水区間」となっています。その無水区間の中に国の天然記念物である三波石峡があります。
[なぜ3.8キロメートル地点まで水を送っているのか?]
水力発電は、水の落差を利用して発電を行うものです。下久保ダムでは、地下約70m地点に発電所をつくり、最大高さ148.80mから落ちる水の勢いを利用して発電を行っています。発電に使用した水を地下の発電所から70mくみ上げてダムのすぐ下流から水を流せば「無水区間」は生じませんが、くみ上げるのにポンプが必要でせっかく発電した電気をすぐに大量に消費してしまうことになるので、地下の発電所からほぼ水平に移動した3.8q地点に放水口が造られました。 |
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■清流を復活させる
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下久保発電所では、ダムの上にある表面取水設備よりダム湖の水を取水し、導水管を通じて発電所まで導水しています。この導水管から分水してダム直下流に放水(0.323m3/s)できるようにしました。併せて分水管に第二発電所を建設し、水の有効利用を行っています。 平成13年7月より分水管からの放流(0.323m3/s)を開始、ダム直下流に水が流れるようになり、実に33年の歳月を経て三波石峡に清流と水辺の潤いが復活しました。 |
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[関連ダム]
下久保ダム
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(2004年1月作成)
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