森吉山ダム [秋田県](もりよしざん)  [旧名]阿仁川ダム(あにがわ)

ダム写真


(撮影:marcの人)
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どんなダム

近くの名山の名に改名
___ 河川名から阿仁川ダムだったが、昭和61年、地元町の要望で、森吉山県立自然公園の中心で眺望も素晴らしく、地域の象徴的な山である森吉山に因んで森吉山ダムに改名。
ダム軸が曲がっている
___ ダム軸が、堤体中央より右岸側でやや折れ曲がった形で計画されている。これは、風化の著しい軟質岩をコア敷きに出現させないようにしたため。又ロック敷きは、軟質岩の風化防止対策を実施し、これを除去していない。
CM方式を試行
___ ダム建設にCM方式を導入した最初の事例。堤体工事と原石山工事が別々に発注されており、両方の施工調整など施工マネジメントをCMRが行う。平成14年5月から3名体制であったが、平成15年4月からは4名体制で施工マネジメントが実施されている。
エコダムへの取り組み
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[写真]エコダム検討会
工事環境保全住民モニター制度
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ダム工事の本格化に伴い、水質、騒音・振動、道路交通等多方面にわたる影響を未然に防止するため、工事区域に日常的に接している地元住民で構成する工事環境保全住民モニターを設置。住民モニターは、工事環境保全対策について、日頃の生活の中で気づいた点の連絡や定期的な現場パトロール・会議を実施している。
[写真]工事環境保全住民モニター
広報館の開設
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平成14年9月に、ダム建設工事の情報提供や、地域の自然や歴史・文化・風土の学習施設としてダム広報館を開設。広報館の展望台からは、ダム工事が一望できる。約1年1ヶ月後の平成15年10月に来館者5万人を迎えるなど、盛況だ。
[写真]広報館
なぞのX
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貯水池周辺には、主に縄文時代中期から後期、晩期にかけての多数の遺跡が存在、ダム工事に先行して発掘調査を実施している。中でも、X型をした配石遺構は、全国的にも珍しい形で「なぞのX」として地元町民のみならず考古学ファンも注目。
[写真]X型をした配石遺構
ダム湖は「森吉四季美湖」
___ 2009年7月からダム湖の名称を公募、県内外から413点が寄せられ、10月27日の「第2回森吉山ダム ダム湖名称選定委員会」で応募作品を参考に名称を協議、「森吉四季美湖」に決定。地名である「森吉」と、四季折々の美しい場所という意味の「四季美」を合わせたもの。

データ

テーマページ ダムツーリング -ダムの細道・東北-
ダムの書誌あれこれ(85) ~米代川水系森吉山ダム~
マネジメント技術活用方式を試行(森吉山ダム)
このごろ 森吉山ダム竣工式
左岸所在 秋田県北秋田市森吉  [Yahoo地図] [DamMaps] [お好みダムサーチ]
位置
北緯40度02分09秒,東経140度27分28秒   (→位置データの変遷

河川 米代川水系小又川
目的/型式 FNAWP/ロックフィル
堤高/堤頂長/堤体積 89.9m/786m/5850千m3
流域面積/湛水面積 248km2 ( 全て直接流域 ) /320ha
総貯水容量/有効貯水容量 78100千m3/68100千m3
ダム事業者 東北地方整備局
本体施工者 大林組・間組・五洋建設
着手/竣工 1973/2011
ダム湖名 森吉四季美湖 (もりよししきみこ)

ランダム情報

【水特法関係】森吉山[法第9条指定ダム等]、水没総面積:360ha、水没戸数:141戸、水没農地面積:160ha、ダム等の指定年月日:S63.3.1、水源地域指定年月日:H4.1.27、整備計画の決定年月日:H4.3.16
【ダム工事年表】仮排水路(1998.3~2004.3) 本体掘削(2002.3~2003.12) 本体打設/盛土(2003.11~2007.8)
【ダムカード配布情報】2024.8.2現在 (国交省資料を基本とし作成、情報が古いなどの場合がありますので、事前に現地管理所などに問い合わせるのが確実です) Ver2.0
○①森吉山ダム管理支所 ②森吉山ダム広報館 ①8:30~17:15(土・日・祝日を含む)※広報館閉館時に提供しますので、管理支所正面玄関の脇にあるインターホンを押してください。②9:00~16:00(土・日・祝日を含む)※休館日:毎週水曜日及び冬期間(12月~3月)

ダムカードコレクション

森吉山ダム Ver.1.0 (2007.07)
森吉山ダム Ver.1.1 (2012.06)
森吉山ダム Ver.1.2 (2016.03)

参考資料

■〈環境保全対策シリーズ〉 森吉山ダムの周辺環境整備について/金山輝男
【ダム日本 No.605(H7.3)】
■森吉山ダムの計画概要と施工の特徴/神崎 彰・荒木勝彦・山谷博志
【ダム日本 No.703(H15.5)】

関連書籍

■建設省阿仁川ダム調査事務所 『新聞報道にみる阿仁川ダムの経緯』 建設省阿仁川ダム調査事務所 1985

諸元等データの変遷

【05最終→06当初】左岸所在地[北秋田郡森吉町根森田→北秋田市根森田]
【06最終→07当初】河川名[小又川→飯詰川] 目的[FN→FNAWP]
【07当初→07最終】河川名[飯詰川→小又川]
【08最終→09当初】堤高[89.9→90]
【09当初→09最終】堤高[90→89.9]
【10最終→11当初】流域面積[250→248]
【11最終→12当初】左岸所在地[北秋田市根森田→北秋田市森吉] 湛水面積[310→320]
【12最終→13当初】本体施工者[大林・間・五洋→大林組・間組・五洋建設]