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ダム番号:3587
 
千本ダム [島根県](せんぼん)



ダム写真

(撮影:cantam)
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どんなダム
 
登録有形文化財
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大正時代に建設された水源地堰堤。堤体内部は粗石コンクリートを用い、表面は間知石の谷積。2003年に日本土木学会選奨土木遺産に指定され、2008年には登録有形文化財に登録された。
[写真](撮影:cantam)
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ダム温故知新 《第16回》 千本ダムを訪ねて
左岸所在 島根県松江市西忌部町字細田  [Yahoo地図] [DamMaps] [お好みダムサーチ]
位置
北緯35度25分09秒,東経133度02分43秒   (→位置データの変遷
[近くのダム]  大谷(2km)  新蝮谷池(4km)  柿原溜池(9km)

河川 斐伊川水系忌部川
目的/型式 W/重力式コンクリート
堤高/堤頂長/堤体積 15.8m/109.1m/7千m3
流域面積/湛水面積 15.4km2 ( 全て直接流域 ) /10ha
総貯水容量/有効貯水容量 387千m3/379千m3
ダム事業者 松江市
着手/竣工 1915/1918
リンク Dam's room・千本貯水池ダム
THE SIDE WAY・千本ダム
吉備の国 風景撮物帳・千本ダム
雀の社会科見学帖・千本堰堤 見学 その1
文化遺産オンライン・千本貯水池堰堤(文化遺産オンライン)
弥生の森の散歩径・千本堰堤
諸元等データの変遷 【07当初→07最終】追加
【08最終→09当初】堤高[15.8→16]
【09当初→09最終】堤高[16→15.8]

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ダム温故知新
《第16回》 千本ダムを訪ねて

写真・文 安河内 孝

 当ダムは、松江市の上水道の水源として築造されたものであり、山陰地方初の水道専用堰として大正7年(1918年)に完成した。当時、全国35番目の近代水道施設で、外観は御影石で覆われた重厚な雄姿を持ち、今も活用されている。

 このダムを最初に見たとき、何か違和感が有った。近づいて見ると、粗石が「谷積み」となっている。今までに約20箇所の粗石コンクリートダムを見学したが、そのほとんどが水平に積まれた「布積み」である。私が訪れた中では今のところ、間知石を「谷積み」で建設されているダムは当ダムだけである。また、高欄にも特徴があって面白い。平成3年までに一部補修など行われたが、全体的には建設当時のまま今も残っている。2003年(平成15年度)に日本土木学会選奨土木遺産、2008年に登録有形文化財に認定されている。

「谷積み」の間知石

ユニークな形状の高欄
(これは、「月刊ダム日本」からの転載です。)
(2013年11月作成)


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