参考掲載ダム・堰 全項目表
 
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大湊ダム
(おおみなと)

ダム写真

(撮影:安河内孝)
237858 福角正美
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194786 田中創
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 大湊第一水源池堰堤。アーチ状の重力式ダム。アーチ式ダムとしては、日本最古だともいわれる。旧海軍大湊要港部により建設され、明治42年に完成。海軍の水道施設として使用され、その後、昭和51年までは水道水源として使われた。
 設計は、後に東京の丸ビルなどの設計をした桜井小太郎。
 石造りで、美しい。県指定の文化財で、土木学会の「日本の近代土木遺産〜現存する重要な土木構造物2000選 」に選定されている。
テーマページ ダム温故知新 《第13回》 大湊第一水源池堰堤を訪ねて
所在地 青森県むつ市宇田町
諸元等 型式:アーチ状の重力式ダム
堤高:7.9m
堤頂長:26.5m
リンク Dam's room・大湊要港部水源地堰堤
THE SIDE WAY・大湊水源地

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ダム温故知新
《第13回》 大湊第一水源池堰堤を訪ねて

写真・文 安河内 孝

小ぶりな堰堤ではあるが、風格は大ダムにもひけを取らない。
 当堰堤は、旧海軍要港部水道として、現在の青森県むつ市に1909年(明治42年)竣工し、1945年(昭和20年)まで使われた後、当時の大湊町に引き継がれ、1976年(昭和51年)まで市民の上水道として使われた。堤高7.9m、堤頂長26.5m、貯水量5,000m3と小規模ながら、日本で初めて試みられたアーチ式の石造堰堤である。表面に見えている張石は、下北半島で一番高い釜臥山の安山岩である。石積みの施工は、遠く九州の石工を呼んだと言われている。

 設計は、東京の丸ビルなどの設計をした桜井小太郎である。桜井は、留学先のロンドン大学で建築を学んだ後、イギリス王立建築士会の試験に合格、帰国後1896年に海軍に入っている。

 アーチ式にした理由は、地盤が良くないため、荷重の分散が期待できるアーチ式を採用したものと推測される。アーチ式ダムの設計概念に基づく施設といえるかどうかは別として、「アーチ式ダムとしては我が国最古のもの」と、現地の説明看板に書かれている。

 貯水池の側壁・底面も全て石張りで仕上げられており、2001年に選奨土木遺産に、2009年には国の重要文化財に指定されている。


ダム直下のかわいらしい石橋も、いっぱしの石積みアーチ形状をしている。
(これは、「月刊ダム日本」からの転載です。)
(2013年7月作成)


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