設計は、東京の丸ビルなどの設計をした桜井小太郎である。桜井は、留学先のロンドン大学で建築を学んだ後、イギリス王立建築士会の試験に合格、帰国後1896年に海軍に入っている。
アーチ式にした理由は、地盤が良くないため、荷重の分散が期待できるアーチ式を採用したものと推測される。アーチ式ダムの設計概念に基づく施設といえるかどうかは別として、「アーチ式ダムとしては我が国最古のもの」と、現地の説明看板に書かれている。
貯水池の側壁・底面も全て石張りで仕上げられており、2001年に選奨土木遺産に、2009年には国の重要文化財に指定されている。
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ダム直下のかわいらしい石橋も、いっぱしの石積みアーチ形状をしている。 |
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