前々から、夜雀さんに、土木遺産的ダムを取材して、テーマページに特集してくれないかとお願いをしていた。 それで、夜雀さんは、日本で初めての本格的アーチダムといわれる島根県企業局の三成ダムに取材に行ったようです。
そうしたら、これは珍しいことだと、県の方から逆取材を受け、取材の様子が島根県のホームページに載ることになってしまった。(島根県のホームページの記事はこちら)
こんなことはおそらく始めてではないか。 そこで、島根県企業局東部事務所の塩田哲也様にメールで聞いてみました。逆逆取材です。
Q.なぜ、逆取材して、ホームページに載せようとしたのですか。
A.電力会社だけでなく島根県も水力発電事業をやっているんですよ、ということをもっと住民の方に知っていただきたく、企業局のダム及び水力発電所のPRに励んでおります。 その一環として、昨年度より企業局ホームページの中に三成ダムのページを作成し、ダム周辺の四季折々の風景やダム設備の点検の様子などダムにまつわるトピックスを紹介しています。 今回、ダム便覧の取材を受けるという話が来て、ダム管理担当者から折角の機会なので取材風景をホームページの記事にしてはどうかいう話になり、取材の様子を掲載させていただきました。
Q.夜雀さんの取材の様子はどうでしたか。
A.たいへん熱心に取材をされていました。まるで憧れのアイドルを見るかのようにダムを隅々まで見ていただきました。ダム直下へ行く通路は、足元が悪いにも関わらず、左岸・右岸両方へ降りて写真を撮っていらっしゃいました。
Q.夜雀さんはいわゆる「ダムマニア」ですが、ダムマニアについてどう思われますか。
A.ただ単にダムの風景がお好きなのかなと思っておりましたが、ダムの構造のことや管理・運用のことまで、熟知していらっしゃったので正直驚いております。
Q.三成ダムの管理で、大変なこととか気を使っていることとかがありますか。
A.三成ダムは設置から50年以上経過していますが、設置当初からの設備が現在も多くあります。 その設備が屋外に露出しているため、点検等には十分に注意を払っています。 ダムの規模に対してゲート数が11門(洪水吐ゲート8門・土砂吐ゲート3門)と多いのですが、放流時のゲート操作は職員が開度を計算して操作を行っております。 また、集水面積に対して貯水容量が小さいダムであるため、昨今のゲリラ豪雨等による急な出水に対しても放流対応の遅れがないよう素早い判断が求められています。
インタビューは以上ですが、夜雀さんによる三成ダムの記事はいずれダム便覧に掲載されるでしょうから、期待しています。 全国の土木遺産ダムの管理をされている皆様、ある日突然夜雀さんの取材があるかもしれません。 そのときはよろしくお願いします。
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