函館市は明治22年、わが国で2番目となる水道水給水が始まりました。その後、商業の発達や衛生上の問題で病気が流行したなど給水量増加が追いつかないこと、火災時に必要な水量、水圧を得られないことから、取水施設として日本初のバットレスダムである【笹流ダム】を建設。2度の改修工事があり現在は当時の形から進化しています。 笹流ダム公園は地元の住人の憩いの場となっています。 ※冬季間は閉園、現在は先日の熊出没で立ち入り禁止
笹流ダム(2014年1月撮影) その笹流ダムから程近くに【新中野ダム】があります。
新中野ダム(2014年1月撮影) 函館市は明治の前の時代(文化時代)から昭和9年までの7度、水に恵まれないことが原因の一つで度重なる大火があり、現在の函館市企業局上下水道部は「中野ダム」の建設に着工、昭和35年完成。
昭和40年には集中豪雨で半倒壊・床上浸水が1612棟もの被害が出て、「中野ダム」の嵩上げを決定。 現「新中野ダム」が昭和59年に完成しました。
この【新中野ダム】のダム公園も、市民の憩いの場になっていますが、このダム公園が素晴らしい!
新中野ダムのダム公園(2014年10月撮影) 公園内に実在するミニチュアダムが設置してあります。 水路があり越流もしています。
◎アーチダムの豊平峡(ほうへいきょう)ダム 北海道開発局 本物の豊平峡ダムの施工業者は大成建設・地崎工業
豊平峡ダム(2014年10月撮影)
豊平峡ダム(2014年10月撮影) ◎ロックフィルの大雪(たいせつ)ダム 北海道開発局 本物の大雪ダムの施工業者は鹿島建設・清水建設・大林組
大雪ダム(2014年10月撮影) ◎バットレスダムの笹流(ささながれ)ダム 函館市 施工も函館市直営
笹流ダム(2014年10月撮影) ◎重力式コンクリートダムの新中野(しんなかの)ダム 函館市 施工業者は清水建設・森川組・松本建設
新中野ダム(2014年10月撮影) 私が驚いたのは、笹流ダムも、このミニチュアダムを設置している新中野ダムも函館市のダムですが、開発局のダムをリアルに再現して紹介していることです。函館市と開発局の間でどんなやり取りがあり造ることが決定したのか気になります。 私は実物の5基を全て見ています。 ミニチュアと言ってもかなり大きな造りになっているので、実物を知っていても充分楽しめて触ることが出来るダムなので、これを知らないダムマニアさんには是非行って欲しいダム公園です。
そして、ダム建設には反対派が居るのは当然だとは思いますが、ダムは此処に何故造られたのか、その町それぞれの理由が必ずあることを知って欲しいと思い、函館市の2基のダムの説明を最初に書かせていただきました。(私自身は函館市民ではありませんが)
今日も美味しい水道水を飲み、電気がある明るい生活が出来ていることに感謝します。
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