全項目表
 
ダム番号:14
 
笹流ダム [北海道](ささながれ)



ダム写真

(提供:函館市水道局)
024935 灰エース
046663 安部塁
042362 ふかちゃん
061432 だい
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どんなダム
 
日本初のバットレスダム
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大正12年竣工。日本初のバットレスダム。後に東京の小河内ダムを設計する小野基樹の設計。バットレスダムとしては、堤高は国内第2位、堤頂長、堤体積は第1位。昭和59年度に改修工事を完了。「函館市の水道施設群」として土木学会選奨土木遺産2001に選定された。
[写真]改修工事以前の状況
リズミカルな景観
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通常ダムは威圧感がある建造物だが、バットレス形式のため軽やかでリズミカルな景観を生み出している。
[写真](撮影:NAUTIS)
前庭広場は憩いの場
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ダムの前庭広場は樹木と緑の芝生に覆われ、古くから「赤川の水源地」として親しまれた。春は桜、秋は紅葉の名所として数多くの市民が訪れる。
ダム湖周辺は野鳥が多い
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ダムの下流、ダム湖などには、野鳥が多い。カイツブリ、カワウ、アオサギ、オシドリ、マガモなど。探鳥地となっているようだ。
[写真](撮影:灰エース)
シリーズ ダム百選 投票から
第 21 回  『 雪景色の似合うダム 』
■ ゆきが降ったすぐ後で、足跡ひとつなく、バットレスが際立つ光景でした。 (クラクラ)

第 22 回  『 春に行きたいダム 』
■ 笹流ダムは五稜郭にも負けじと劣らない程の桜の名所です。
ダム堤体をバックに咲く桜は素晴らしい景観です。 (自称風景写真家)

テーマページ (財)ダム技術センター第19回「ダムフォトコンテスト」受賞作品
ダムツーリング -北の大地へ-
平成19年度 「森と湖のある風景画コンクール」 受賞作品
「ダムナイト5〜ダムのデザイン、どうしてこうなった〜」 そのあらまし
平成20年度 「森と湖のある風景画コンクール」 受賞作品
このごろ ダムガール・南保 理沙子さんのダムの日本画を観てきた。
函館市のダム
左岸所在 北海道函館市陣川町  [Yahoo地図] [DamMaps] [お好みダムサーチ]
位置
北緯41度50分06秒,東経140度46分24秒   (→位置データの変遷
[近くのダム]  新中野(再)(4km)  中野(元)(4km)

河川 亀田川水系笹流川
目的/型式 W/バットレス
堤高/堤頂長/堤体積 25.3m/199.3m/36千m3
流域面積/湛水面積 5.4km2 ( 全て直接流域 ) /7ha
総貯水容量/有効貯水容量 606千m3/576千m3
ダム事業者 函館市
本体施工者 ダム事業者直営
着手/竣工 /1923
ダム湖名 笹流貯水池 (ささながれちょすいち)
ランダム情報 【ダム湖百選】(財)ダム水源池環境整備センターのダム湖百選に選定される(H17.3.16公表)
ダムカード画像コレクション
北海道選奨土木遺産2 函館市の水道施設群 [元町配水池・笹流ダム]
内部リンク ダムギャラリー・第2展示室
リンク DAM-goodfellows・笹流ダム
Dam's room・笹流ダム
damsite・ダム写真集
Damstyle・笹流ダム
NAUTIS’s Site・笹流ダム
ウィキペディア・笹流ダム
コンクリートと鉄と大地と・笹流ダム
ダムマニヤ倶楽部・笹流ダム
ダム好きさん【笹流ダム】
笹流れダム周辺
雀の社会科見学帖・笹流ダム見学 その1
土木遺産シリーズ・笹流れダム(国土交通省北海道開発局函館開発建設部)
土木学会選奨土木遺産2001(社団法人土木学会)
諸元等データの変遷 【06最終→07当初】堤頂長[199.4→199.3] 堤体積[16→36] 湛水面積[→7] 総貯水容量[607→606]
【08最終→09当初】堤高[25.3→25]
【09当初→09最終】堤高[25→25.3]
【11最終→12当初】流域面積[→5.4]
【12最終→13当初】本体施工者[函館市直営→ダム事業者直営]

■ テーマページ(抄) → テーマページ目次

「ダムナイト5〜ダムのデザイン、どうしてこうなった〜」
そのあらまし

○笹流ダム

(萩原)本庄水源地堰堤。これは表紙に使っているだけで・・・。
 気になっているのは笹流ダム。日本で最初に造られたバットレスダム。函館。もうちょっと上流に新中野ダムがあって、ダム公園があって、北海道のダムのミニチュアがある。ダム版東武ワールドスクエアー。


(萩原)最近の公共建築の「中世ヨーロッパの城」はたいていひどい。黒部川の発電所。で、笹流ダムは、素直に「中世ヨーロッパ」と。嫌みがなく、過装飾でもなく、すてきだなーと。


(萩原)完成は、1923年。90年近い。最初に完成したときは格子が細い。

(中村)設計は、小河内と同じ小野基樹さん。資材がない時代だったんで、できるだけ細くした。それで、その後風化して、そばによるとわかるが、鉄筋が露出している。改修は、それをかぶせただけ。



(萩原)昭和11年に、世界ダム会議があって、北欧の事例で凍害が報告された。日本では、たぶんそういう事例がなかったんだろうと思う。小野さんが会議に出席していて、これはやばいと函館市に改修を助言。函館市が調べてみると痛んでいることがわかった。20年代か30年代かに1回補修した。そのあと、50年代にもう1度調べた。もう1回改修することになった。元々のダムの周りにコンクリートを。板も、痛んでいるので、下流側にもう1枚板を造った。ほとんどバットレスダムをもう一つ造ったようなもの。
 華奢なバットレスもすてきだが、縦ラインが強調された中に横ラインがある、これもすてき。計算の結果出てきたんだと思うが、飾らないすてきさがいい。



(中村)そのとおり。日本でなぜ今造られないかというと、バットレスは横方向の地震に弱い。それでもここまで厚くすれば大丈夫。

(鳥口)ホテルっぽいですね。

(萩原)団地っぽいと言ったら、団地好きの大山さんに怒られた。


 
 ・・・→ 全文はこちら
(2011年8月作成)


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