新潟県魚沼地域振興局ではこのたび、「うおぬまダム周遊MAP」を発行しました。 すでに「ダム便覧」でも記事が掲載されており内容が重なる部分もありますが、企画アドバイザーとして「ダム施設活用推進事業」に携わった立場から紹介をしたいと思います。
同地域振興局は平成27年度の地域振興戦略事業として、魚沼市内にあるダムの魅力を広くPRし、誘客に繋げることを目的とした「ダム施設活用推進事業」を進めています。 この事業では、ダム施設に特化した観光パンフレットの作成や、ダム施設を巡るモデルツアーの実施などを計画しており、今回の「うおぬまダム周遊MAP」はダム施設の訪れる観光客の周遊性を高め、地域経済の活性化につなげるため発行したものです。
「うおぬまダム周遊MAP」には、魚沼市内にある7基のコンクリートダムの諸元や撮影おすすめポイント、ダムカードの情報が写真と共にまとめられ、ダムマニア&ダムライターの宮島咲さんからは「ダムの見どころ」を執筆していただいています。 ダムまでの道路は赤く目立つように表記し、ダムを周遊する際に必要なトイレ、ガソリンスタンド、コンビニエンスストア、道の駅、主要な観光施設や日帰り温泉施設などの情報も記載されている便利なものです。
「うおぬまダム周遊MAP」表面
「うおぬまダム周遊MAP」中面 このマップの最大の特徴は、異なるダムの管理者や観光関係者、ダム愛好家が協力して作成したことです。 これまで、県や電力会社などが作るダムのパンフレット等はありましたが、管理者が異なると近くにあるダムでもパンフレット等には記載されないことが多かったと思います。しかし、ダムを見学する一般の人の立場からすると、自分が行ったダムの近くに別のダムがあるのであれば、ついでに見に行きたいと思うのが普通ではないでしょうか。今までは、こうした需要に応えきれていなかったきらいがあるように感じています。また、地元に住んでいる人にとっても、普段はダムを意識する機会はあまりないので、こうしたマップがあるとどこにどんなダムがあるのかを知る機会になると思います。
今回作成したマップでは、一定地域内に存在するダムを管理者の違いを越えて観光的な観点から紹介しているところに大きな意義があります。各ダムの管理者からはダムやダムカードの情報と写真を、観光関係者からは周辺の観光情報を提供してもらい、ダム愛好家からはダムの見どころの執筆や全体の監修をしてもらうことで、ダム巡りと観光との両方に適したものが完成したと思います。
近年は「インフラツーリズム」や「ダムツーリズム」を意識した取組が各地で始まっています。私もマップやダムを活用した取組ができることを願っています。
「うおぬまダム周遊MAP」配布施設 ・道の駅ゆのたに(魚沼市吉田 1148) ・道の駅いりひろせ(魚沼市大栃山 356-2) ・電源開発(株)小出電力所(魚沼市小出島 889) ・東北電力(株)長岡技術センター土木課(長岡市美沢 4 丁目 79 番地 9) ・魚沼市役所各庁舎 ・新潟県魚沼地域振興局企画振興部及び地域整備部(魚沼市大塚新田 91-4)
魚沼地域振興局「うおぬまダム周遊MAP」の紹介 http://www.pref.niigata.lg.jp/uonuma_kikaku/1356825199479.html
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