ダムマニアが市民権を得た
昨年の10月に、この「このごろ」のコーナーに、「質問させてくださいとメールが来た」という記事を書いた。これは、DamMapsの開発者として知られるtakaneさんからいただいたメールによる質問に対する答えを掲載したものだが、その中で、最後にこう書いてある。
『(ダム便覧から個人のサイトに)リンクを始めた頃は、ダムマニアやダム好きが世間に知られることが少なく、好奇の目で見られるような感じがありました。テーマページに「ダムマニアを御存知ですか」 http://damnet.or.jp/cgi-bin/binranB/TPage.cgi?id=103 というのがありますが、これが書かれたのは平成16年(2004年)で、このころでもまだまだ好奇の目で見られていたように思います。
それが今やこんなイベント(萩原さんが出演した「ダムソニック −秋のダム大放流−」というイベント)も成立するというのですから、ダムマニアが市民権を得たと言ってもいいでしょう。隔世の感があります。』
これを書いた頃、「ダムマニア」が市民権を得たのではないかと強く感じていた。ダムのサイト花盛りの感があったし、すでにこのころ萩原さんはDVDや写真集を出し、トークライブをやっていたし、宮島さんはこの2、3年前から新聞などのマスコミに出演していたが、この年には出演回数が急増している。これらを見ると、このころ、ダムがマニアと言われるごく少数の人たちの興味の対象にとどまらず、より広く多数の人たちの興味の対象となり、従って、ダムマニアが世間から好奇の目で見られる存在から脱却したのではないか、そんな感じがした。だから、2007年はダムマニアが世間に受け入れられた「ダムマニア元年」とも呼ぶべき年はないか。
名前を募集します
ところで、「マニア」というと、何かか普通とは違った、変なことをしている一風変わった人種だといったニュアンスがする。もっといい呼び名がないだろうか。
私はこれまで、「ダム好き」と呼んできた。そちらの方が自然な感じがあるように思ったからだ。先日、ダムのプロである国総研の川崎さんにインタビューをする機会があったが、川崎さんは、「ダムファン」と呼んでいた。インタビュアーの中野さん(ダム協会)は、丁寧に、「ダム好きさん」と呼んでいた。ダムマニア、ダム好き、ダムファン・・・。他にもあるかもしれない。どう呼ぶのがいいのだろうか。市民権を得たのなら、ふさわしいいい名前があるといいのに。この流れを確固たるものにするためにも。
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(2008.6.30、Jny)
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