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風土を活かした景観設計(漢那ダム)

漢那ダムは沖縄県国頭郡宜野座村に建設された堤高45m、堤頂長188mの重力式コンクリートダムであり、その景観設計に当たっては、周辺自然環境との調和、歴史的・地域的文化との調和などに配慮して、ダム堤体、周辺施設などが風土を活かしたデザインとなっている。
下流面全景。天端歩道のバルコニーやエレベータ棟に曲線を取り入れる。緑の中にたたずむ巨大な「グスク」構造物をイメージできるように配慮したという。

石積み模様のダム堤体。天端歩道のバルコニーやエレベータ棟に曲線を多用し、柔らかさを強調。
エレベータ棟。ダム表面部には、沖縄の歴史的石造技術をモチーフとして、石積み模様を施す。発泡スチロール製の化粧型枠を特別に作成した。

バルブ室の屋根には琉球赤瓦やシーサーを施し郷土色を演出。
天端歩道には楕円形の展望用バルコニーが配されている。意図した以上にバルコニーが目立ったという。

下流河道にはマングローブを植栽。ヤエヤマヒルギ、オヒルギ、メヒルギが。カニやハゼ、小魚やエビたちのすみかになっているという。
[関連ダム]  漢那ダム
(2003.5作成)
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