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広島の初夏の風物詩・・温井ダム放流写真集

 これは、「 けんさんのへや・新館 」のけんさんによる投稿です。温井ダムをたびたび訪れて、写真を撮ったり、詳細なレポートを書いたりしているけんさんが、温井ダムの毎年初夏の風物詩となっている中位標高放流設備からの放流を、写真集にまとめたものです。
 広島県安芸太田町にある西日本最大級のダム・・温井ダムでは、毎年初夏に冬季の常時満水位から雨量の多い夏に備え、夏期制限水位へ水位を9m下げるため、中位標高放流設備と呼ばれる放流設備からの放流が行われます。
 温井ダムの放流のニュースが流れたら、そろそろ梅雨だな・・なんて感じる・・広島の初夏の風物詩の一つでもあります。

 この放流は概ね5月から6月にかけての平日の昼過ぎに10分程度行われます。放流の実施日や時刻は毎年若干異なるので、事前に調べておくとよいと思います。今年(2005年)は5月10日から6月10日までの平日、午後1時半から10分間行われています。
(ダムから水を流すことを、一般的に放水と呼ばれる方が多いようですが、正式には放流と呼びます)

 温井ダムの放流がすごいのは・・温井ダムがアーチダムだからです・・アーチダムは概ねダムの上の方が下流側にせり出していますから(ダムの上が下流側にせり出していることをオーバーハングと言うそうです)、水を放流したら空中を飛ぶのです・・

 
※ 参考・通常の重力式コンクリートダムの放流・・斜面を流れ落ちるような感じです。

(写真1)・・40mm相当
広島県世羅町の三川ダムの放流・・・2004年冬撮影


 
 アーチダムで国内最大規模の黒部ダムでも放流が行われますが、黒部ダムはハウエルバンガーバルブ(フィックスドコーンバルブ)という形式のバルブが使われており、水が拡散しながら飛びます・・それに対し、温井ダムはホロージェットバルブという形式のバルブが使われています。バルブの形式名から連想されるように、まるでジェット噴射のように水が放物線を描いて飛びます。黒部ダムの放流とはイメージが全く異なります。

 ここでは、温井ダムの放流の写真を集めてみました・・なお、放流が10分間だけで、一度だけではいろんな方向から写せないという事情もあり、2004年の秋に行われた放流の写真が多く含まれていることをあらかじめご了承下さい。



(写真2)・・35mm相当
管理棟側から・・(2005年初夏撮影)

温井ダムの放流を見物するため、たくさんのお客様が集まっています。




(写真3)・・54mm相当
アップ・・(2005年初夏撮影)

温井地区に伝わる伝説の龍が蘇ったようなイメージです。




(写真4)・・19mm相当
下流側から・・(2004年秋撮影)

ダム直下からの様子です・・水しぶきが飛んできて、カメラのレンズに付いてしまっています。ダム直下から見る場合、デジタルカメラやビデオカメラといった電子機器の扱いには気を付けてください。水に弱いので、水しぶきの影響で壊れる場合があります。




(写真5)・・28mm
(写真6)・・35mm相当
下流側から・・(2004年初夏撮影)

このように傘をさされている方も多いです。まさに初夏のシャワー・・とても涼しく感じます。実際に見ると大迫力です・・そして、水が頭上を飛んでいることに不思議な感じがします。






(写真7)・・85mm相当
(写真8)・・105mm相当
下流側から・・(2004年秋撮影)

中位標高放流設備のアップ・・放流された水が頭上を飛んでいるので、太陽の光が透けて見えます。(写真7)それと、減勢工へ着水する様子。(写真8)






(写真9)・・24m相当
管理棟の対岸から・・(2004年秋撮影)




(写真10)・・19mm相当
堰堤の上から・・(2004年秋撮影)

実は、管理棟の対岸や堰堤上からは、太陽の角度にもよりますが、虹が見えるんです・・・虹が自分よりはるかに下にある・・不思議な気持ちになります。




(写真11)・・35mm相当
堰堤の中央から・・(2004年秋撮影)

堰堤の真ん中から見ると・・真上から見る分飛距離が短く感じられます。ホロージェットバルブから放流された2本の水の柱が、まっすぐ飛んでいることが分かります。
 
温井ダムの放流は・・管理棟側、堰堤の上、管理棟の対岸、ダム直下と、いろんな場所から見学できますが・・10分の間に、ダム直下とダムの上の両方から見ることは難しいです・・無理をして、見学通路を走ったりしては危ないですから、放流を見学される場合、放流前にどこから見るか決めておく方がよいかと思います。

写真は、写真5がフィルムカメラによる撮影でそれ以外がデジカメによる撮影です。焦点距離を併記しましたが、デジカメ写真は35mm判フィルムカメラ換算の焦点距離です。撮影の時の参考になれば幸いです。これを見て分かると思いますが・・ダム全体を入れた構図にするには、28mm程度かそれ以上の広角が必要です。もし、お手持ちのカメラの広角側が35〜38mm(35mm判フィルムカメラ換算)程度の場合、ダム全体を入れる構図は多少無理があります・・無理をしてダム全体を狙うより、放流設備のアップを狙ってみるとか、縦写真にしてみるとか(縦位置なら入る場合があります)、撮影場所を変更するなど・・いろいろ工夫された方がよいと思います。

温井ダムは国道からすぐにアクセス可能、駐車場もダムのそばにあります。近辺にはレストランや宿泊施設、子ども用の遊具、トイレなども整備されており、快適に見学できます。また管理棟3階には温井ダムの資料館もあり、温井ダムについて分かりやすく解説してあります。今年、見学に行けなくても、放流は毎年行われると思います・・ぜひ、機会があれば、大迫力の温井ダムの放流を見学にお越し下さい。

[関連ダム]  温井ダム
(平成17年5月作成)
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