ダム事典[用語・解説](ページ:01)
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CFRD (CFRD) | |||||||
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Concrete Face Rockfill Damの略。コンクリート表面遮水壁型ロックフィルダム。均一型のロックフィルダムの上流面をコンクリート板で覆って遮水したダム型式。日本では1950年代にかけて4ダムが建設されましたが、不等沈下や地震などによりクラックが発生しやすいため、その後は建設されませんでした。しかし、技術進歩によって安全性が向上し、通常のフィルダムに比べて経済的であるなどの理由で最近は見直され、試行的な施工例も出てきています。(→日本のダム:CFRD)
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CM (CM) |
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→CM方式 |
CSG (CSG) | ||||||||
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Cemented Sand and Gravel の略。河床砂礫や掘削ズリなど、ダムサイトの近くで容易に入手できる岩石質材料に、セメント、水を添加し、簡易な練り混ぜにより製造されるセメント系の材料。コンクリートに比べて強度が小さいが、条件が整えば経済性、環境保全などの面で優れているといわれています。 ダム現場におけるCSGとしては、1992年に長島ダムの上流仮締切堤が施工されており、以降、ダムの現場でも施工事例が増加してきています。 ダム本体については、材料の特性から、堤体の上流面も下流面も同様の勾配を持った、断面が台形の新たな構造形式が提案され、台形CSGダムと呼ばれています。億首ダムが最初の設計事例で、2002年6月には河川管理施設等構造令にない新形式ダムとして、国土交通大臣から特別に認定を受けました。また、正式なダムではありませんが、大保ダムの沢処理堤や灰塚ダム川井堰堤は構造上台形CSGダムで、既に完成しています。台形CSGダムは国産の新技術として、今後普及が期待されています。(→日本のダム:CSG)
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D-shot contest (D-shot contest) |
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→財団法人日本ダム協会ホームページ写真コンテスト |
DWL (DWL) |
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→ダム計画上の水位と容量 |
ELCM (ELCM) |
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→拡張レヤ工法 |
HWL (HWL) |
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→計画高水位 |
ISO14000 (ISO14000) |
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ISO14000は、組織活動が環境に及ぼす影響を最小限にくい止めることを目的に定められた環境に関する国際的な標準規格です。1947年に設立された非政府間国際機関、国際標準化機構(ISO:International Organization for Standarization)により定められたものです。環境マネジメントシステムに関する ISO14001 / 14004 を始め、環境監査に関する ISO14010 / 14011 / 14012 などから構成されますが、代表的なものは1996年に発行された ISO14001 です。これは、企業が環境方針と環境目的を明確にし、自らの活動や製品・サービスが環境に及ぼす影響を管理・改善することによって、健全な環境パフォーマンスを達成することを目的とした環境マネジメントシステム(EMS)に関する規格です。環境マネジメントシステムは、いわゆるPDCAサイクル、すなわちPLAN(計画)、DO(実施・運用)、CHECK(監視・是正)、ACTION(見直し・改善)により構成されています。 規格に適合していることについて、第三者の審査機関による認証登録制度があり、(財)日本適合性認定協会に登録された審査登録機関(平成14年12月現在35機関)が審査登録活動をしています。 最近ダムの建設事業でも、環境マネジメントシステムを取り入れるところが出てきており、認証を受けているものもあります。(→日本のダム:ISO) |
JV (JV) |
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→共同企業体 |
LWL (LWL) |
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→ダム計画上の水位と容量 |
NATM (NATM) |
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New Austrian Tunnelling Method の略で、日本ではナトムと読まれます。L.V.ラブセビッツにより1964年に発表され、発達してきたトンネル工法。従来の鋼アーチ、矢板などでトンネルに作用する荷重を支えるトンネル工法とは異なり、地山の強度的劣化を防止し、トンネル周辺地山が本来有している耐荷能力を積極的に活用するために、吹付けコンクリートやロックボルトを主な支保部材として、現場計測による管理のもとにトンネルを掘進させる工法です。 |
NWL (NWL) |
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→ダム計画上の水位と容量 |
PCD (PCD) |
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→PCD工法 |
RCD (RCD) |
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→RCD工法 |
SWL (SWL) |
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→ダム計画上の水位と容量 |
アースダム (あーすだむ) |
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→ダムの種類 |
アーチ式コンクリートダム (あーちしきこんくりーとだむ) |
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→ダムの種類 |
アーチダム (あーちだむ) |
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→ダムの種類 |
アーティキュレイトダンプトラック (あーてぃきゅれいとだんぷとらっく) | |||||
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RCD工法 (あーるしーでぃーこうほう) | ||||||||||||
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Roller Compacted Dam-Concrete の略。コンクリートダムの合理化施工法としてわが国で開発されたもので、セメントの量を少なくした超硬練りのコンクリートをブルドーザーで敷均し、振動ローラで締め固める工法です。打設面に段差が生じないため、拡張レヤ工法とともに面状工法として分類されることがあります。従来工法に比べ、ブルドーザーや振動ローラといった多くの機械を使うことができること、大量打設が可能なことなどの利点があり、工期の短縮と工費の低減、工事の安全性を図ることができます。
この工法は、1978~80年に島地川ダムで世界で初めて施工されて以降徐々に採用が広がり、近年は、宮が瀬ダム、浦山ダム、月山ダムなどの大型ダムも完成し、中・大規模コンクリートダムの主流の施工法となっています。(→日本のダム:RCD工法)(→日本のダム:コンクリートダムの工法)
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RCDコンクリート (あーるしーでぃーこんくりーと) |
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RCD工法で使われる超硬練りのコンクリートのことで、打設の際には振動ローラで締め固めます。 |
アオコ (あおこ) |
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→水の華 |
アジテータ車 (あじてーたしゃ) |
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→アジテータトラック |
アジテータトラック (あじてーたとらっく) | |||||||
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アジテータを車体に備えたトラック。アジテータとは、フレッシュコンクリートを材料が分離したり固まったりしないようにかき混ぜる機械です。レディーミクストコンクリートを製造工場から打設場所などまで運搬するのに用いられます。(→知識を深める:建設機械コレクション(1)~載せて運ぶ)
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アスファルト (あすふぁると) |
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天然または石油の蒸留の際に得られる半固体または固体の黒い粘着性物質で、主成分は瀝青(二硫化炭素に溶ける炭化水素の混合物)です。道路の舗装などに用いられます。 |
アスファルトフェイシングフィルダム (あすふぁるとふぇーしんぐふぃるだむ) |
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→ダムの種類 |
穴あきダム (あなあきだむ) | |||||
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網場 (あば) |
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→流木止め |
アバットメント (あばっとめんと) |
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ダムが取り付けられる谷の両岸の斜面部分。 |
粗掘削、仕上げ掘削 (あらくっさく、しあげくっさく) |
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ダムを建設する際に行われる基礎は、掘削線付近の基礎地盤に損傷を与えないように施工する必要があります。そのため、一般に粗掘削と仕上げ掘削に分けて行われます。 粗掘削は、掘削計画面まで0.5m程度を残した部分を発破や大型重機を用いて行います。 仕上げ掘削は、掘削面から0.5m程度を、発破を使わず人力やツインヘッダーなどにより丁寧に掘削し、通常粗掘削とは分離して堤体の盛立または打設前に行われます。 |
荒締切 (あらしめきり) |
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仮締切工事に先立ち上流河川を、すでに完成している仮排水路トンネルに導くため締切ること。現地発生の土砂で築堤する事例が多いようです。1次締切とも呼ばれ、これに継続して仮締切(2次締切と呼ばれる)の施工が行われます。 |
暗渠 (あんきょ) |
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上部を開放しない水路のことです。 |
安全度 (あんぜんど) |
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① 治水計画における河川の安全の度合い。治水安全度。河川改修計画やダム建設計画を策定する際に、これまでの降雨や出水のデータに基づいて、基準地点の基本高水流量を定め、河川整備計画の基本としますが、その際に確率概念を導入し、大河川では100~200年に1回程度、小河川では50~80年に1回程度の確率で発生する流量を用いています。この100年に1回とか50年に1回とか言う確率は河川ごとに定められますが、年超過確率と呼ばれ、治水計画上の安全度の指標です。 ② 河川の利水計画における取水の安全の度合い。取水可能量の基本となる基準渇水流量は、取水予定地点の過去10年のうちの第1位の渇水のときの流量を採用することを原則としています。これによって、10年に1回程度の確率で発生する渇水のときでも、安定的に取水できることになります。 |
安定水利権 (あんていすいりけん) |
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→水利権 |