[テーマページ目次] [ダム便覧] [Home]


◇ 5. 熊本県のダム開発史

(1) 昭和中期(昭和21年〜昭和40年)
昭和22年 人吉球磨地区の直轄改修事業着手
  23年 健軍水道水源地通水式
  28年 集中豪雨白川大氾濫 死者・行方不明537人
  29年 台風12号球磨川水害 死者・行方不明28人
  30年 荒瀬ダム(球磨川)の完成(熊本県)
     G P 25m 1,013.7万m3
     熊本県の人口189万人
  31年 水俣病公式発見
  32年 井芹川、坪井川氾濫
     金峰山付近山津波死者171人
  33年 瀬戸石ダム(球磨川)の完成(電源開発)
     G P 26.5m 993万m3
  34年 市房ダム(球磨川)の完成(建設省)
     G FNAP 78.5m 4,020万m3
     幸野ダム(球磨川)の完成(熊本県)
     G AP 21.2m 32.6万m3
  35年 熊本空港、健軍町に開港
     天草地方渇水
  36年 市房ダム、熊本県に移管
  37年 熊本博覧会開催
     集中豪雨、白川氾濫浸水家屋1,700戸
  38年 水無川・球磨川の水害死者7人、浸水家屋2,000戸
  39年 九州横断道路開通
     新河川法制定
     球磨川水害死者行方不明9人
  40年 第1ヤイラギダム(桜川)の完成(牛深市)
     G W 19.5m 16.8万m3
     球磨川水害死者・行方不明7人

(2) 昭和後期(昭和41年〜昭和63年)
昭和41年 楠浦ダム(方原川)の完成(熊本県)
     E AW 32m 106.8万m3
     緑川、球磨川一級河川に指定
     川辺川ダム建設計画発表
     天草五橋開通
  42年 球磨川新前川堰、球磨川堰竣工
     菊池川、白川一級河川に指定
     県下、大干ばつ襲う
  45年 緑川ダム(緑川)の完成(建設省)
     G FNAP 76.5m 4,600万m3
     緑川補助ダム(緑川)の完成(建設省)
     R − 35m −
     天君ダム(矢形川)の完成(熊本県)
     G F 39m 166.1万m3
     船津ダム(緑川)の完成(熊本県)
     G P 25.5m 249.5万m3
  47年 天草上島で山津波死者行方不明123人
     球磨川水害、浸水家屋11,000戸、水田畑2,900ha
  48年 氷川ダム(氷川)の完成(熊本県)
     G FNAW 56.5m 630万m3
     志岐ダム(志岐川)の完成(熊本県)
     E A 36m 80.3万m3
     菊池・阿蘇スカイライン開通
  49年 竜門ダム水源地域対策特別措置法によるダム指定
  50年 大切畑ダム(鳥子川)の完成(熊本県)
     E A 23m 85.1万m3
     内谷ダム(五木小川)の完成(九州電力)
     R P 64m 538.3万m3
     油谷ダム(油谷川)の完成(九州電力)
     R P 82m 542万m3
  51年 教良木ダム(祝口川)の完成(熊本県)
     R AW 29.3m 139.1万m3
     天草郡苓北町と上海を結ぶ日中海底ケーブル開通
  52年 熊本市地下水保全条例制定
  53年 清願寺ダム(免田川)の完成(熊本県)
     E FA 60.5m 330.2万m3
  55年 西河内ダム(西河内川)の完成(姫戸町)
     G A 17.5m 2.2万m3
     九州自動車八代まで開通
     白川、坪井川、井芹川など氾濫
  56年 球磨川南川分流工事完了
  57年 亀川ダム(亀川)の完成(熊本県)
     G FNW 37m 265万m3
     竜門ダム水特法による水源地指定、整備計画決定
     菊池川水害死者6人
  59年 深迫ダム(深迫川)の完成(熊本県)
     E A 19m 126.8万m3
     第2ヤイラギ(桜川)の完成(牛深市)
     G W 36.1m 63.8万m3
  60年 五和ダム(古道川)の完成(熊本県)
     R A 37.1m 57万m3
     人吉地区の特殊堤工事完了
     川辺川ダム水特法による整備計画の決定
     テクノポリスセンター完成
  62年 姫の河内ダム(桜川)の完成(牛深市)
     G W 21m 10.9万m3

(3) 平成期(平成元年〜平成20年)
平成元年 くま川鉄道開業
     九州自動車道八代・人吉間開通
  2年 都呂々ダム(都呂々川)の完成(熊本県)
     G AWI 41.8m 136万m3
  3年 台風19号襲う
  4年 石打ダム(八柳川)の完成(熊本県)
     G FNW 38.5m 120万m3
  5年 白川水源地域対策等基金設立(立野ダム)
  6年 平成大渇水おこる
  7年 九州電力芦北火電1号機運転開始
  8年 水俣病41年目の歴史的和解
  9年 河川法改正(環境保全を条文にいれる)
  10年 七ツ割生活貯水池の中止
  11年 台風18号による高潮で不知火町死者12人
  12年 赤木生活貯水池の中止
  13年 竜門ダム(迫間川)の完成(国交省)
     GF FNAI 99.5m 4,250万m3
  14年 五和東部ダム(横尾川)の完成(熊本県)
     R AW 33.3m 73.9万m3
     白川水系河川整備計画決定
     荒瀬ダム撤去の決定
  15年 市房ダム大噴水運転開始
     荒瀬ダム対策検討委員会の設置
     釈迦院ダムの中止
     高浜生活貯水池の中止
     水俣土砂災害起こる
  16年 上津浦ダム(上津浦川)の完成(熊本県)
     G FNW 54m 46.7万m3
     九州新幹線部分開通(新八代〜鹿児島中央)
  18年 姫戸生活貯水池の中止
  19年 熊本城築城400年記念
  20年 熊本県知事荒瀬ダム撤去凍結を発表

 以上、熊本県のダム建設29基についてみてきた。建設区分では大正期1基、昭和中期5基、昭和後期18基、平成期5基となっている。続いて、竜門ダム、石打ダム、上津浦ダム、市房ダムの建設を追ってみたい。



[前ページ] [次ページ] [目次に戻る]
[テーマページ目次] [ダム便覧] [Home]