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イアン・グラハム著、菊池美代子訳『水力エネルギ−』(文渓堂・平成12年)は、アメリカ・コロンビア川のジョン・デ−・ダムなどの2200万キロワットの電気の供給、ノルウェ−では電力の 100パ−セント近くが水力発電によってまかなわれ、世界で一番多くの電気をつくる発電所は南アメリカ・パラナ州のイタイプ水力発電所で1332万キロワットであると紹介している。
さらに、佐々木宗雄、宮地保憲監修『水力』(偕成社・昭和57年)には、ニュ−ジランドのトンガリロ水力計画、波の力を電力に変える波力発電、海の温度差を利用した温度差発電システムについて学ぶことができる。日本の水力発電の未来は、河川水だけでなく、波の力や黒潮の流れなどの水の力を利用した発電計画が進められていることが分かる。 発電電力量の構成比について、九州電力・の発電電力量を平成6年度の実績でみると、原子力38%、LNG(液化天然ガス)22%、石油17%、石炭17%、水力 5%、地熱 1%となっている。水力の比率は意外と低い。 かつて、私は電力会社の人に「ベストミックスエネルギ−が一番良い」と教わったことがある。このことは、一つのエネルギ−の方向に偏っては、リスクを伴うということであろう。
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