[テーマページ目次] [ダム便覧] [Home]


《地域イメージの向上 −僻地感の逆転−》

 水没者の代替宅地や付け替え県道、工事用道路などの建設工事が本格的に始まった。豊かな自然の代償として生活再建に必要な経済的な支援策もまとまった。特に、代替宅地の建設にあたっては生活の利便性や安全性といったくらしやすさ、快適性といった心地よさ、健康性や文化性といったいきいきさに配慮した環境整備を行った。それだけに町が独自で制定した「水没者に対する定住奨励金制度」はその額も一戸あたり500万円と大きく、快適な住空間を創り上げる上で大きな役割を果たした。


湖面中央橋
 一方、企業者も豊かな自然をできるだけ残そうと専門家のチームを編成、人間と自然とダムの共生策の検討を行っている。
確かにダム建設で一部の水没者が地域を離れもした。しかし25年前、瀬古地区の集落座談会で語られた嘆き節は遠いむかしの話となってしまった。さんさんと輝く太陽の下、集落内を疎水が流れ、上下水道が完備し、広場や集会場が整備された。そして、そこで生活する人に誇りやゆとりを感じることができるようになった。いまや、町を代表する地域である。

西和移転地

墓地公園

[前ページ] [次ページ] [目次に戻る]
[テーマページ目次] [ダム便覧] [Home]