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◇ダム建設の状況

 平成12年3月の「公共事業の個別事業内容・実施状況等に関する予備的調査についての報告書」(衆議院調査局)によると、「米国連邦政府および州政府においてダム建設を全面的に中止・休止したわけではなく、西部の州においては現在も州政府により大型ダムを建設中である」としている。

 世界大ダム会議が1999年9月にまとめた資料によると、カリフォルニア州などの水需給の逼迫している地域などで、高さ15m以上の42ダムが工事中となっている。
 たとえば、2000年12月には、カリフォルニア州のサンディエゴ郡水道局により、水道用水供給のためOlivenhainダム(堤高:94m、貯水容量:29百万m3)の建設が始められた。
 また、既存のダムの老朽化に伴い、安全性の向上、多目的化などための改修が重要となってきており、高さ15m以上の6,786のダムにおいて改修工事がなされているとの報告もある。
 

 2001年(平成13)年8月の米国ダム協会年次講演会で、内務省開拓局長は、「「ダムは造らないのか?」と質問されれば、私は「造る」と答える。」と講演している。アメリカでは、整備水準の高さから、新たに多数のダム建設が必要な状況ではないが、必要なダムはまだあり、それは建設していくということであろう。

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