[テーマページ目次] [ダム便覧] [Home]


4 水資源開発史(年表)


 ここで、神奈川県における水資源開発史について明治から平成までの4期に分けること
ができる。

・明治20年のパ−マ−による近代水道布設から相模川河水統制事業相模ダム、道志ダム完成の昭和30年まで
・昭和31年から相模川総合開発事業城山ダム完成の昭和43年まで
・昭和44年から酒匂川総合開発事業三保ダム完成の昭和53年まで
・昭和54年から宮ケ瀬ダム完成の平成12年まで

 その歴史を追ってみた。 

・明治20年〜昭和30年

 明治20年9月 パ−マ−による相模川取水からの横浜水道の完成
   30年8月 横浜市、道志川に新水源取水口を移す
   43年8月 横浜市、鮑子地点に水源を移す
 大正5年6月 横浜市、道志村内に水源林の購入
   12年9月 関東大震災、導水道志川の被害
   12年10月 秋山川発電所の発電開始
 昭和9年12月 神奈川県議会、相模川総合利用の調査費認可
   13年1月 県議会、相模ダム等建設に伴う、相模川河水統制事業の議決
   15年11月 水没 136世帯補償調印
        相模ダム起工式
   16年12月 太平洋戦争始まる、工事費不足続く
   18年2月 津久井発電所(最大出力23,000Kw)一部運転
     6月 東京都分水協定書の締結
   20年6月 軍需省、工事一時中止の命令(90%完了)
     8月 太平洋戦争、日中戦争終わる
   21年1月 工事再開
   22年6月 相模ダム(相模湖)の完成
        沼本ダムの完成
     7月 相模発電所(最大出力31,000Kw)の完成 
        天皇、皇后両陛下ご視察
     9月 カスリン台風の被害
   23年9月 アイオン台風の被害
   24年7月 相模川河水統制事業の完成
     8月 横浜、川崎水道専用トンネル通水(最大使用水量42.5m3/s)
   27年10月 神奈川県企業庁の発足
     12月 相模湖電気科学館の開館
   30年2月 東京都分水協定書(改定)の締結
     3月 道志ダム(奥相模湖)の完成
        道志第一(最大出力10,500Kw)、第二発電所(1,050Kw )の完成

・昭和31年〜昭和40年

 昭和31年11月 神奈川県、相模川総合開発計画の発表
   33年3月 城山ダム建設反対の総決起大会
   35年12月 県議会、相模川総合開発事業共同基本計画の議決
   36年2月 水没補償要綱・補償基準単価の指示
     8月 損失補償基準書の合同調印式
   37年2月 城山ダム起工式
     8月 台風14号による被害
   38年1月 寒川取水施設の完成
     8月 集中豪雨による被害
   39年4月 酒匂川総合開発基礎調査の開始
   40年3月 城山ダム(津久井湖)の完成
        本沢ダム(城山湖)の完成
     5月 台風6号により城山ダム満水
     10月 城山発電所(最大出力250,000Kw )の完成

・昭和41年〜昭和53年

 昭和41年4月 津久井湖記念館の開館
   42年   渇水おこる
   44年4月 相模川水系1級河川の指定
        建設省、宮ケ瀬ダム計画の発表
     7月 三保ダムの地点が山北町神尾田に決定
   45年3月 城山ダムへ取水する串川取水路の完成
     5月 酒匂ダム(仮称)立入り調査の開始
   47年7月 酒匂川一帯集中豪雨による大災害
   48年6月 相模川水路橋の完成
     8月 飯泉取水施設の完成
     12月 酒匂ダム(仮称)補償基準の調印
   49年5月 三保ダム起工式
   50年1月 正式に酒匂ダムが三保ダムに命名 
     2月 昭和32年2月の東京都分水協定廃止
        東京都臨時分水協定書の締結
   51年8月 宮ケ瀬ダム一筆調査の開始
   52年3月 宮ケ瀬ダム、水源地域対策特別措置法のダム指定
     7月 田ノ入発電所(最大出力7,000Kw )の運転開始
        飯泉取水堰、一部取水開始
   54年3月 三保ダム(丹沢湖)の完成
     5月 宮ケ瀬ダムサイト、石小屋地点に決定

・昭和55年〜平成16年

 昭和56年8月 宮ケ瀬ダム、損失補償基準調印(清川村・津久井町)
   57年7月 道志第三発電所(最大出力 1,000Kw)の完成
     9月 宮ケ瀬ダム、A代替地既成(宮ノ里)
   59年6月 宮ケ瀬ダムサイト用地契約(愛川町)
   60年3月 宮ケ瀬ダム、B代替地既成(水の郷)
   63年2月 仮排水路トンネル転流開始
 平成2年3月 道志、津久井導水路工事協定締結
   3年3月 県道秦野・清川線開通
     11月 宮ケ瀬ダム定礎式
   5年3月 石小屋ダム着手
   6年11月 県道伊勢原・津久井線開通
   7年10月 宮ケ瀬ダム本体試験湛水開始
   8年3月 県道宮ケ瀬・愛川線開通
     4月 石小屋ダムコンクリ−ト打設完了
   9年4月 愛川第一(最大出力24,200Kw)、第二発電所( 1,200Kw)運転開始
     10月 津久井導水路貫通
   10年6月 宮ケ瀬湖満水(誕生)
   12年11月 道志導水路貫通
     12月 宮ケ瀬ダム竣工式
   14年   相模大堰の完成

 このように神奈川県におけるダムに係わる水源開発の経過をみると、常に水需要に対応してきたことが分かる。

[前ページ] [次ページ] [目次に戻る]
[テーマページ目次] [ダム便覧] [Home]