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強まるヒートアイランド現象

■大都市でヒートアイランド現象が顕著に

 日本の年平均気温は、1898年から2004年までの約100年間に約1.0度上昇しており、これは地球温暖化の影響ではないかといわれているが、日本のこの気温上昇は地球全体の平均値を大きく上回っている。


(出所:国土交通省水資源部編「平成17年版 日本の水資源」)
 気温の上昇は全国一律に進行しているわけではなく、札幌、東京、福岡といった大都市で著しい。都市部の気温が郊外に比べて高くなる現象はヒートアイランド現象と呼ばれるが、近年の気温の地域的動向は、ヒートアイランド現象が顕著になっていることを示すものである。


(出所:国土交通省水資源部編「平成17年版 日本の水資源」)
 ヒートアイランド現象の結果、都市部において、真夏日や熱帯夜が増加し、さらには熱中症の増加など人の健康にも影響が出ていると言われる。
 また、夏に局地的に雷雲が発生して激しい降雨があるといった現象もヒートアイランド現象が影響していると考えられており、集中豪雨の増加を引き起こしていると言われる。


(出所:(財)水資源協会「日本の水2005」)

■ヒートアイランド現象の原因は

 ヒートアイランド現象が強まった原因としては、様々なことが指摘されている。

・人口構造物が増大
 アスファルトの道路やコンクリートの構造物といった人口構造物が地表を覆い、昼間に太陽の熱射で深層まで高温となり、夜間に蓄積された熱が放出される。

・緑や水面の減少
 緑地や水面の面積が小さくなると地表からの水分の蒸発量が減少し、蒸発潜熱が減少する。

・エネルギー使用の増大
 都市への人口の集中により冷暖房、自動車などの各種のエネルギーの使用量が増え、排熱量が増加する。

■重要性を増す水面の役割

 大都市では、都市化が進展するに従って、河川や水路が埋め立てられ、蓋がかけられ、次第に貴重な水面が失われてきました。たとえば、東京23区内では、1880年当時は水面面積率が10.9%だったが、1994年には5%程度にまで減少している。

 都市における水辺や水面は、潤いのある都市景観を形成し、都市住民に身近な憩いの場を提供するばかりではなく、ヒートアイランド現象を抑制する上でも効果が大きい。

 都市における水面の役割を再認識し、その保全と回復を図ることが重要だ。


(出所:(財)水資源協会「日本の水2005」)
(2005年8月作成)
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