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ダム建設工事中の赤水対策
(大和ダム)

工事の概要


 
 
赤水対策の実施

 ダム工事に際しては、環境対策を十分に実施する必要があり、大和ダムでは、

@)清涼な河川水の維持
A)貴重動植物に対する配慮(絶滅危惧種のアマミノクロウサギ等)
B)ダム工事による改変面積の縮減
C)騒音、粉塵、振動対策の実施

を重点に、総合的な環境対策を実施しています。

 ここでは、その中で、清涼な河川水の維持のために、赤水対策(赤土を多く含んだ濁水が流出して河川が汚濁するのを防止するための対策)について紹介します。

@掘削箇所へ雨水が流入することにより発生する赤水の量を減らす

 ダム本体工事の掘削箇所へ雨水が流入すると、その雨水によって掘削箇所の赤土が流されて赤水が発生することになりますので、掘削箇所の外周に吹き付け水路を設置して、外部から掘削ヶ所への雨水流入を防ぎました。


 
A掘削土が拡散しないようにする

 赤土が露出することになるような掘削部分をできるだけ限定し、露出部分の周囲には土砂誘導路を設置して、掘削土が拡散しないようにしました。


 
B整形された法面からの赤水の発生を防止

 整形された法面から赤水が発生するのを防止するため、伐採樹木をチップ化し、それを基盤材として法面に緑化吹きつけを行いました。緑化されれば赤水の発生が防げます。


 
C運搬車に付着した土砂による赤水の発生を防止

 ダンプトラックなどの運搬車に土砂が付着して、それが拡散することによって赤水が発生します。これを防ぐため、工事用道路の端にL型水路を設置して赤水が用水路に流れ込まないようにしたり、ダンプトラックは、付着する土砂などをよく洗浄してきれいにするようにしました。


 
※これは、小規模ダム工事総括管理技術者会「小規模ダム施工技術情報 第1号 平成17年3月3日」を元に作成しました。
[関連ダム]  大和ダム
(2006年4月作成)
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