訪ねた人:阿部 繁 (ダムマイスター 01-027 Dam master)
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私の住んでいるところから車で1時間くらいのところに太田川ダムがあります。 静岡県の管理するダムですが竣工して5年少々のまだ若いダムで、このたび管理所にインタビューをする機会に恵まれました。インタビューは太田川ダムの定期見学会にあわせて行い、静岡県袋井土木事務所太田川ダム管理所の藤波主査、大塚班長よりお話をうかがうことができました。
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太田川ダムの右岸側に管理所があります。ここの1階にはダムに関する資料館がありダムカードももらえます。今年のゴールデンウィークは一日100人以上も訪れる日があったそうです。 洪水警戒態勢になると職員さんはここに泊まり込んで警戒にあたるそうです。
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「ダムはいつも寡黙に仕事をこなしている、そんなダムをだれが宣伝するのか」という先輩職員からの言葉が今でも太田川ダムでは引き継がれていて、積極的なPR活動が行われています。ちなみに今回の見学会にはダムカードを100枚近く集められた方もみえました。
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こんなセクシーな角度で太田川ダムを眺めることができるのも、見学会限定です。
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堤体内の漏水についての話は多くの堤体内見学でも聞くことができます。今回の見学会ではコンクリートのジョイント部の止水板(ゴム)を見せていただいただけでなく、ジョイント部から漏れ出る水の正体についてもお話が聞けました。そしてダム最深部にある三角堰まで見せてもらえるマニアックな見学会でした。
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定番の下流直下正面。もちろんここに来るまでの要所要所で、撮影スポットを紹介してくださいました。
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プラムラインについてはダムの断面模型を使いながら、初めて話を聞く人にも理解しやすい説明でした。
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選択取水設備を見学コースに入れているダムは珍しくありませんが、取水時のこだわりも聞くことができました。農業用水に適した温度で取水することはもちろん、漁協とも密に連携して濁度や上流の川の水温等、総合的に調整を行って取水しているそうです。
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静岡県のダムのマスコットキャラクターのダムゾーたち。左から太田川ダムゾー、おくのくん(奥野ダム)、青野大師ダムゾー。なぜか奥野ダムだけ名前が違うのは愛嬌ということで。背後に見える太田川ダムゾーぬいぐるみは、以前にここで働かれていた職員さんによる手作りだそうです。ダムぐるみが見られるダム管理所はかなり珍しいです。
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太田川ダムを眺めることができる素晴らしい展望台があります。特に冬場の晴れた日には浜松のアクトタワーや遠州灘も一望することができます。周辺環境整備には地元の方の意見も反映されているそうで、地域とともにダムの風景が生み出されてきたことを実感しました。
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太田川ダムの8km下流にはアクティ森という体験施設があります。ここのレストランではダムカレーを食べることができます。スプーンがスコップという斬新なアイデアです。
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太田川ダムは国交省や機構のダムとは違って規模も小さく、記録的な洪水調節の歴史もまだありません。しかし太田川下流に水の恵みを届ける姿勢、地域ぐるみで太田川ダムを盛り上げる姿勢はどこのダムにも負けないものでしょう。太田川ダムは黙して語りませんが、ダムに代わって少しでもダムの魅力が伝われば幸いです。
取材協力 静岡県袋井土木事務所 アクティ森 森のレストランかわせみ
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