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ダム番号:3310
 
三高ダム(元) [広島県](みたか)

 → 三高ダム(再)

ダム写真


どんなダム
 
旧海軍が築造
___ 第2次世界大戦中に、旧海軍兵学校の水道用水源として旧海軍が築造。戦後一時アメリカ軍が接収、その後防衛施設庁、現在は江能広域事務組合の管理。地元では「三高の水源地」として親しまれ、ダム直下流には桜が植えられ、桜の名所。
海が見える
___ ダムの天端から下流を望めば、瀬戸内海の広島湾が見える。
テーマページ 旧海軍築造のダムを嵩上げ (三高ダム)
左岸所在 広島県江田島市沖美町三吉  [Yahoo地図] [DamMaps] [お好みダムサーチ]
位置
北緯34度14分08秒,東経132度24分30秒   (→位置データの変遷
[近くのダム]  三高(再)(0km)

河川 木下川水系木下川
目的/型式 W/重力式コンクリート
堤高/堤頂長/堤体積 32.6m/142m/41千m3
流域面積/湛水面積 2.3km2 ( 全て直接流域 ) /3ha
総貯水容量/有効貯水容量 218千m3/218千m3
ダム事業者 広島県
本体施工者 ダム事業者直営
着手/竣工 1942/1944
ダム湖名 三高水源池 (みたかすいげんち)
諸元等データの変遷 【08最終→09当初】堤高[32.6→33]
【09当初→09最終】堤高[33→32.6]
【12最終→13当初】本体施工者[旧海軍→ダム事業者直営]

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旧海軍築造のダムを嵩上げ
(三高ダム)

 三高ダムの再開発は、第2次世界大戦中に旧海軍兵学校の水道用水源として旧海軍が築造した既設水道用ダムを嵩上げして、新たな農業用水源を確保するもの。そのあらましを紹介する。

 作成に当たっては、基礎資料として広島県呉地域事務所農林局沖美農業水利改良事業所 河村 吉郎「三高ダム嵩上げの設計と施工について」(第56回ダム施工技術講習会)を使用した。
■ 旧三高ダム

(旧海軍が築造)

 旧三高ダムは、1943年から44年にかけて旧海軍が上水道用に築造した重力式コンクリートダムで、その後アメリカ軍の接収等を経て、1957年から上水道用として利用されていた。
 戦時中の築造と言うこともあって、旧堤体は設計図等の資料に乏しく、事前の調査に当たっては旧堤体の構造自体の調査も行われた。


旧三高ダム
(旧堤体の状況)

 旧堤体の横継ぎ目数カ所から漏水がみつかった。水平打ち継ぎ目にも数カ所に滲みがあった。
 止水板については、事前調査では確認できなかったが、施工後に止水板を確認。暑さ2mmの鉄製であった。
 旧堤体コンクリートは、施工後50年を経過しているが、基本的には良好であった。老朽化は表面のみで、深さは2cm程度であった。

植物が生えているところが漏水箇所

旧堤体止水板
 ・・・→ 全文はこちら
(2004年11月作成)


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