《このごろ》
ダムアワード2014 表彰式 in 早明浦ダム

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昨年末にお台場にて、ダムアワード2014が開催された。その状況については、「このごろ ダムアワード2014に行ってきた」にて簡単な報告を行ったので、詳しくはそちらを参照して頂くとして、今回は、「大賞」及び「洪水調節賞」を受賞した早明浦ダムでの表彰式(トロフィー及び楯の授与式)の様子をお伝えする。

トロフィー及び楯は、ダムアワード2014を主催したダム愛好家の方が直接現地で早明浦ダムの管理所の方にお渡しすると言うことで、私も当日、現地へ行くことにした。一昨年夏の「四国堰堤ダム88箇所巡り完走者表彰式」以来である。

早明浦ダムはご存じの通り、四国のほぼ中央、高知県の北部に位置する。
2月28日、朝一の飛行機で高知龍馬空港に降り立ち、レンタカーで早明浦ダムに向かった。11時過ぎには早明浦ダムに到着。ダム湖を半周する。
周回道路も木立に囲まれているので、堤体はなかなか見ることが出来ない。それでも一ヵ所、林が途切れたところがあり、そこから堤体を眺めることが出来た。
一旦腹ごしらえに近くの道の駅に立ち寄ったあと、少々早めの12:00に管理所(早明浦ダム高知分水管理所)に到着した。




駐車場に車を置いて、表彰式会場となっている早明浦ダムふれあいホール(管理所の横)に行ってみる。
この時間、まだ参加者はほとんど到着していなかったが、時たま管理所の職員さんたちが出たり入ったりしている。
そこへダム愛好家の夜雀さんが、段ボール箱を運んできて、開け始めた。トロフィーと楯が入っているようだ。慎重に開梱を手伝う。細かいところまで作りこんであるラジアルゲートを模した造形は、ダム好きの阿部さんのご協力によるものだという。3Dプリンタを利用したものらしい。最新テクノロジーを利用しているところなど、ダム愛好家たちのこだわりが垣間見える。
早速、ダム便覧とダム日本の取材ということを説明し、トロフィーと楯の写真を撮らせていただく。


そうこうするうちに、表彰式30分前となり、参加者がそろそろやってきてもよい時間になった。午後1時が開会予定時間である。しかし、15分ほど前になっても数名しか会場に来ていない。参加予定者はどれくらいか尋ねてみると十数名くらいとのこと。
心配になって(私が心配することでもないのだが)管理所前で待っていると、開会10分ほど前になって何台もの車を連ね、ダム愛好家の皆さんがやってきた。
後で話を聞いたところ、ここから40分ほどのところにある「ゆとりすとパークおおとよ」まで、「早明浦ダムカレー」を食べに行っていたとのこと。さすが筋金入りのダム愛好家たちである。後日調べてみると「早明浦ダムカレー」は「世界一サイズ」との触れ込みであった。実際はどれくらいの大きさなのだろうかと興味がわいた。

いよいよ開会の時間になった。司会は、夜雀さん。

まず初めに、「皆様、今日はとっても天候に恵まれた、しかも6番ゲートが開いている早明浦ダムに遠いところからよく足をお運びくださいましてありがとうございます」と、いかにもダム愛好家らしい挨拶で授与式が始まった。
余談だが、私が到着して湖岸をドライブしているときは、5番ゲートと6番ゲートが開いていた。その後、5番ゲートが下ろされ、開場時には6番ゲートのみが開いていたのだ。
さて、司会の夜雀氏が、「ダムアワード2013では早明浦ダムは低水管理賞を受賞したが、2014ではダム大賞と洪水調節賞を受賞した。これは私の悲願でもあった。今日は、早明浦ダムを讃えようという気持ちで行いたい。」と思いの丈を語り、トロフィー授与式に入った。
今回は、ダブル受賞と言うことで、トロフィー(ダムアワード2014大賞)と楯(ダムアワード2014洪水調節賞)が贈られた。
ダム愛好家を代表して萩原雅紀氏がゲートを象ったトロフィーを、夜雀さんが楯を、後藤前管理所長と新井管理所長に手渡した。



贈呈式に引き続き、「早明浦ダムの紹介」ということでこれまでの活躍について管理所の職員の方々によって語られた。
まずは、新井所長から早明浦ダムの概要について説明があった。
早明浦ダムの造られた吉野川は、勾配が急で、河状係数(最大流量と最小流量の比)が大きく、流況が安定していない。また、四国では、瀬戸内海側が1250o/年、太平洋側が2000〜3000o/年と偏った降水がある。そこでダムを作って洪水調節や渇水時の水の補給を行うことが必要となる、といった四国の置かれた状況の説明のあと、早明浦ダムの紹介(諸元の紹介、操作方法の紹介など)があった。


次に、管理開始直後(昭和50年、51年)の大出水についてシニアスタッフの杉本さんが説明。
平成16年の洪水(台風15号と23号)と平成17年台風14号の防災操作(空っぽの状態から一晩で58m水位上昇し満水になったという、かの有名な話)については当時、所長をされていたという本郷さんより話があった。
また、昨年(平成26年)の台風12号、11号の防災操作についての説明は後藤前管理所長、そして、早明浦ダムが行ってきた計102回の洪水調節についてのまとめとして村上さんがデータを細かく解析しての説明があった。
いずれの発表も、かなり高度な内容だが、それをグラフや具体的な例を交えてわかりやすく説明していただいた。
実際の洪水調節では上流域、下流域の降雨や水位の状況などを睨みつつ、また台風の進路、前線の位置なども予測しつつ、さらに過去の豪雨などの事例も参考にしつつと、ありとあらゆるデータをもとに、大変な苦労をしながら洪水調節操作をされるのだなと、その「プロフェッショナル」さに、あらためて頭の下がる思いだった。





その後、ダム天端から監査廊を通り、ダム下流側というルートでダムの見学を行い、最後にそれぞれの車で左岸側の展望台に移動して、ダムとダム湖全体を眺めた。左岸展望台は、WEBカメラが設置してある場所で、そこからはネットや書籍などで見慣れた景色が望めた。ここで参加者は解散となり、ダムアワード2014のダム大賞及び洪水調節賞表彰式は滞りなく終了した。






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(2015.4.10、廣池透)
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