2016年2月20日、川治ダム・五十里ダムでダムアワード2015大賞表彰式があり、併せて、川治ダム・五十里ダムの見学が行われたが、これに参加する機会があったので、様子を紹介する。
昨年の12月26日に、お台場の「東京カルチャーカルチャー」で日本ダムアワード選考委員会により「日本ダムアワード」が開催され、「鬼怒川4ダム」がダム大賞を受賞した。今回の表彰式では、選考委員会を代表して星野夕陽さんから4ダムを管理している国交省鬼怒川ダム統合管理事務所の田畑和寛所長に大賞のトロフィーが手渡された。
事務所では、この機会に川治ダム・五十里ダムの見学会を催し、見学会の途中で表彰式が行われ、また平成27年9月関東・東北豪雨の際に、鬼怒川4ダムが大変にがんばったことについての夕陽さんのプレゼンテーションなどもあった。
鬼怒川駅からマイクロバスに。駅に着く直前に雨が降り出した。あいにくの雨の中、マイクロバスで川治ダムへ。
外はあいにくの雨 川治ダムに着くと、車で来た人と合流。総勢20数名か? まず川治ダムの見学をさせて頂いた。エレベータで、一番下まで。通常は、中間で下りて、中段にあるオリフィスゲート?のところのキャットウォークから見学するが、このときは一番下まで下りて、最下段のキャットウォークから見学。
エレベータを降りて監査廊を少し歩く
その先はダムの下流直下
少し階段を上って、キャットウォークへ
一番下のキャットウォークを歩く
あの台上で表彰式が行われた
川治ダムの支所長からダムの説明
雨の中の表彰式、夕陽さんから所長にトロフィーの授与
4ダムの支所長とともに、記念撮影 川治ダムから五十里ダムに移動。実はトロフィーの贈呈は五十里ダムでも行われた。所長によると、両方でやって、いい写真が撮れた方を採用するそうです。
五十里ダムの天端 昨年の豪雨の際には、五十里ダム下流の崖が一部崩れ、岩が減勢工脇に落下。現在もその傷跡が見える。減勢工自体は一部土砂が流入したが、それも取り除き、支障はないそうです。
下流を望む、右側に一部岩が崩れているところが見える
拡大すると、道路が壊れているのが分かる 五十里ダムの操作室へ。そこで2度目の表彰式。トロフィーは一つしかないので、同じものをまた授与。
雨で濡れたトロフィーをきれいに拭いて準備OK
こちらを向いてにっこり
支所長さんも加わって和やかに
五十里ダムの支所長から説明 前に聞いたところによると、大賞のトロフィーはラジアルゲートをかたどったもので、3Dプリンターで作ったものらしい。かなり精巧にできている。
大賞のトロフィー、右側にあるのは?
ダムカードも頂く 星野夕陽さんが、「水害に対するダムの貢献」と言うタイトルでプレゼンテーション。昨年のダムアワードの際にこの内容で鬼怒川4ダムを推薦し、投票なのだろうか、ともかく皆さんで大賞を選んだようだ。だから、なぜ選ばれたかがこれで分かる。むしろ事務所の方に知って頂きたいといった趣旨のことを夕陽さんは始めに話したように思う。
水害に対するダムの貢献
線状降水帯が長時間居座った この後、川治ダムと五十里ダムを連結している導水路のポンプ施設を見学。川治ダムと五十里ダムは山を隔てて隣り合っているが、山の中を導水路(実際は鉄管のようである)が通っていて、これにより相互に水を融通して、下流河川の環境改善のための放流や農業用水の補給が可能になっているそうだ。五十里ダムよりも川治ダムの方が水面が高く、真ん中にポンプがあってこれで送水する仕組みになっている。そのポンプ施設を見せて頂いた。
ポンプ施設は地中にあるので、トンネルを通っていく
導水管、右側が川治ダムに通じ、左側が五十里ダムに通じる
機能などの説明
これがポンプ、ポンプの一番上の部分で、この下にたぶん大きな構造物があるものと思われる と言うことで、見学も終了。短時間だったが、中身の濃い充実したものだった。事務所の方々、大変ありがとうございました。
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(2016.2.22、Jny)
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