先日、宮城県栗原地方ダム総合事務所の管理する荒砥沢ダムと花山ダムの見学をしてきました。
午前に荒砥沢ダムの見学です。 管理事務所、ゲート機械室、船舶室、取水塔など見学させていただきました。 2008年の岩手・宮城内陸地震による大規模な地滑りで大量の土砂がダム湖へ流入しました。 その後、復旧工事が完了し、総貯水量が14,130千m3から13,214千m3に、有効貯水量が13,510千m3から12,594千m3に、治水・利水容量もそれぞれ変更になったそうです。
荒砥沢ダム
管理事務所
ゲート機械室
洪水吐
洪水吐
午後からは花山ダムの見学です。 花山ダムは宮城県が手掛けた最初の重力式コンクリートダムになります。
花山ダム 取水塔やゲート室、右岸外階段を下り堤体下のバルブ室を見学しました。 更に通路を進み、ここでようやく花山ダムのダム穴(朝顔型余水吐)です。 ダム直下の川口第2発電所から流れ出た放流水は、ここで川口第1発電所で使用されない分の水量が朝顔型余水吐から流れ落ち、先程のバルブ室の下を通り放流されます。 再開発でバルブ室ができるまでは下流の川口第1発電所までの約2qは水無し区間だったそうです。
バルブ室
朝顔型余水吐 次に監査廊。入口が左岸下部に1ヶ所しかなく、右岸から階段を上り、天端を横切り、左岸側の階段を下り向かいます。
監査廊内は地震計と漏水計のみでした。漏水計の水量も極めて少なく良好な岩盤だと感じました。
漏水計
今回の見学に同行していただいた職員の皆様ありがとうございました。 なお、来年度より栗駒ダムが当事務所に管理移管予定との事で、栗駒ダムのダムカードが楽しみです。
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