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減勢工って何?

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減勢工とは

●洪水吐
 ダムには、ダムからの放流水を安全に不都合なく流下させるために洪水吐が設けられます。洪水吐にはいろいろなタイプがありますが、下表のように、流入部、導流部減勢工で構成されます。

●減勢工
 ダムの堰上げによってダムから流下する水のエネルギ−は非常に大きくなり、そのまま流下させた場合、ダム下流の河道、河川管理施設、人家、道路、橋梁、発電所などに被害が出る恐れがあります。減勢工とは、これを防止するために、洪水吐の最下流部分に設けられる、増大した流水エネルギ−を弱める働きをする構造物をさします。減勢工の減勢形式は、ダムタイプ、地点の地質や地形条件、環境などに適合するよう選定されます。

(参考)河川管理施設等構造令第9条
 ダムの堤体又は下流の河床、河岸若しくは河川管理施設を保護するため、洪水吐きを流下する流水の水勢を緩和する必要がある場合においては、洪水吐きに減勢工を設けるものとする。

減勢の形式

 減勢工の形態は様々で、一般に、代表的な減勢方式として跳水式、スキ−ジャンプ式、自由落下式があげられます。

●跳水式 
 最も一般的な形式で、導流部に連続して設けられた減勢池の水叩き上で跳水(注)を発生させ、エネルギ−を減勢する方式です。

 減勢池の水位を上げるために下流端に副ダムを設けることが多く、洪水吐の減勢方式として最もよくみられる形式です。


(注)跳水
急斜面からの流速の速い流れ(射流)が障害物や抵抗によって流速の遅い流れ(常流)になるとき、その境界面で渦を伴って水深の増加する現象


朝日小川ダム


弥栄ダム
 

早明浦ダム・天端から

 

 
●スキ−ジャンプ式 
 スキ−ジャンプ式は、流れを空中に放散し構造物から離して落下させ、それによって出来たプールで発生する跳水現象を利用するものです。

 ダム下流の河床の洗掘をある程度許容できる地点で、洪水の放流が人家や公共の施設に支障を与えない場合に適用します。



岩屋ダム・下流から(撮影:灰エース)


岩屋ダム・上から(撮影:灰エース)
 

 

一ツ瀬ダム

 
●自由落下式 
 アーチダムのように、流れをなめらかに導くことが困難な場合に利用するもので、ダム下流の空中を自由落下させた水脈のエネルギ−を、下部にある水のクッション効果により急速に減衰させます。



温井ダム


奥三面ダム
 

 

Kariba(カリバダム)[ジンバブエ・ザンビア]

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(平成17年7月作成、8月修正)
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