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天竜川の利水
天竜川本川は、古くから電源開発の宝庫といわれ、上流から昭和10年泰阜ダム、27年平岡ダム、31年佐久間ダム、33年秋葉ダム、51年船明ダムの5つのダムが「階段上の一貫開発を集めた天竜川本流断面略図」(三浦基弘・岡本義喬編『日本土木史総合年表』(東京堂出版・平成16年)で示すとおり順次築造されてきた。一方、天竜川上流域の各支川では、美和ダム、小渋ダム、松川ダム等の建設によって治水を含む利水が図られた。
平成15年3月現在、天竜川は発電用水として51ケ所常時使用量571.52m3/s(最大2623.5m3/s)、上水道として21件取水量5.72m3/s(給水人口 126.6万人)、鉱工業用水として15件取水量 4.3m3/s、かんがい用水 286件取水量125.06m3/s(かんがい面積 29955ha)、その他46件取水量 4.4m3/sと利用されている。
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「階段上の一貫開発を集めた天竜川本流断面略図」 @泰阜(1962) A平岡(1952) B佐久間(1956) C秋葉(1957) D船明(1974)
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