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濁水処理による発生汚泥のリサイクル
(四川ダム)

 四川ダムでは、本体コンクリート打設時の濁水処理によって発生する汚泥を処理し、盛り土として再利用。大量の建設汚泥リサイクルを行ったことなどが評価され、平成14年度リデュース・リユース・リサイクル推進功労者等表彰(国土交通大臣賞)を受賞している。
■濁水の処理
本体コンクリート打設時の骨材洗浄水などは、まず前処理として粗粒固形物を除去し、中和処理を行い、その後凝集剤を投入して凝集沈殿槽(シックナ)で固体と液体とを分離する。浄化水は循環再利用する。

■汚泥の処理とリサイクル

凝集沈殿槽(シックナ)に沈殿したスラリーは、集められてスラリー槽に貯留後、脱水機(フィルタープレス)によって脱水ケーキ化される。このままでは産業廃棄物だが、このケーキに消石灰を添加して安定処理を行えば、再利用が可能。安定処理されたものは、盛り土として再利用。


汚泥処理設備全景
消石灰による安定処理の設備

安定処理後の汚泥。盛り土として再利用。
[出所]第53回ダム施工技術講習会
[関連ダム]  四川ダム
(2003年8月作成)
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