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ダム番号:73
 
金山ダム [北海道](かなやま)


11/09
ダム写真

(撮影:太夜叉)
124344 太夜叉
083201 太夜叉
042603 ふかちゃん
042617 ふかちゃん
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どんなダム
 
珍しい中空重力式コンクリ−トダム
___ 湛水面積920ha。中空重力式コンクリ−トダムとしては国内最大のダム湖を持つ。総貯水容量もこのタイプとしては国内最大。
水没戸数北海道で最大
___ 水没戸数269戸。北海道で最大。
フローティングタイプの取水塔
___ ダムの貯水は、農業用にも使われ、表面取水を可能とするために、日本で初めて本格的なフローティングタイプの取水塔が設置された。フロートが付いていて、水面の昇降に伴って上下する仕組み。
[写真](撮影:ふかちゃん)

南富良野町立自然公園
___
ダムの周辺は南富良野町立自然公園。右岸の展望台からは芦別岳や夕張岳の雄大な眺望が。夏期には湖畔に町営のキャンプ場がオープン。湖水祭りや花火大会等様々なイベント。釣りもできる。レクリエーションの場として多くの客を集める。
[写真]自然に囲まれたかなやま湖(撮影:藤上 匠)
利用者が多い
___   国土交通省の「ダム湖利用実態調査」によると、平成12年度の年間利用者数は約74万人で、国土交通省直轄と水資源開発公団の管理中のダムのなかで御所ダム(岩手県)、日吉ダム(京都府)に次いで全国で3番目に多い。ウォータースポーツが盛んで、湖畔のキャンプ場周辺の利用者が多いという。
シリーズ ダム百選 投票から
第 21 回  『 雪景色の似合うダム 』
■ 放流中のまま凍っているようでステキです。北海道に住んでいる人たちと同じようにじっと春を待っているようにも見え ただただ圧巻。 (miapin)

第 23 回  『 近くでキャンプができるダム 』
■ ダムの堤体とダム湖を両方一望できます。(夜にはライトアップも) またダム湖では、ボートやカヌーができるため、見るだけじゃなく入ることもできちゃうので、家族でも楽しめるダムです。生態系も豊かで、上流下流共に水質はきれいです。注意点としては、雨で湖内の水位があ上がってしまうと、キャンプできる場所がダム湖に近いため、キャンプ場への道が通行止めになってしまうことです。 (ふみふみ)
■ 金山ダムのダム湖である、かなやま湖の湖畔にはキャンプ場があり大変良い環境です。
ダム湖ではめずらしい人工の砂浜があり水遊びができます。 (がおー)

テーマページ ダムインタビュー(12) 中村靖治さんに聞く 「ダムづくりの基本は、""使いやすいダム""を設計するということです」
ダムツーリング -北の大地へ-
このごろ ダム随想 〜 北の国から
左岸所在 北海道空知郡南富良野町字金山  [Yahoo地図] [DamMaps] [お好みダムサーチ]
位置
北緯43度07分46秒,東経142度26分35秒   (→位置データの変遷

河川 石狩川水系空知川
目的/型式 FAWP/中空重力式コンクリート
堤高/堤頂長/堤体積 57.3m/288.5m/220千m3
流域面積/湛水面積 470km2 ( 全て直接流域 ) /920ha
総貯水容量/有効貯水容量 150450千m3/130420千m3
ダム事業者 北海道開発局建設部
本体施工者 鹿島建設
着手/竣工 1959/1967
ダム湖名 かなやま湖 (かなやまこ)
ランダム情報 【ダム湖百選】(財)ダム水源池環境整備センターのダム湖百選に選定される(H17.3.16公表)
【ダムにいる鳥】国土交通省「河川水辺の国勢調査」(2000)
カワウ、アオサギ、オオハクチョウ、オシドリ、マガモ、カルガモ、コガモ、ヒドリガモ、オナガガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、カワアイサ、ハチクマ、トビ、オジロワシ、ハイタカ、ノスリ、クマタカ、チゴハヤブサ、エゾライチョウ、クイナ、コチドリ、イカルチドリ、イソシギ、ヤマシギ、オオジシギ、ユリカモメ、キジバト、アオバト、ジュウイチ、カッコウ、ツツドリ、コノハズク、アオバズク、ヨタカ、ハリオアマツバメ、ヤマセミ、ヤマゲラ、クマゲラ、アカゲラ、オオアカゲラ、コアカゲラ、コゲラ、ヒバリ、イワツバメ、キセキレイ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、ビンズイ、ヒヨドリ、モズ、カワガラス、ミソサザイ、カヤクグリ、コマドリ、コルリ、ルリビタキ、ノビタキ、トラツグミ、マミジロ、クロツグミ、アカハラ、シロハラ、マミチャジナイ、ツグミ、ヤブサメ、ウグイス、エゾセンニュウ、エゾムシクイ、センダイムシクイ、キクイタダキ、キビタキ、オオルリ、コサメビタキ、エナガ、ハシブトガラ、コガラ、ヒガラ、シジュウカラ、ゴジュウカラ、キバシリ、メジロ、ホオジロ、ホオアカ、カシラダカ、アオジ、クロジ、アトリ、カワラヒワ、マヒワ、ベニマシコ、ウソ、イカル、シメ、ニュウナイスズメ、スズメ、ムクドリ、カケス、ハシボソガラス、ハシブトガラス、マガン、キレンジャク、ギンザンマシコ
【ダムカード配布情報】H28.10.1現在 (国交省資料より作成、情報が古いなどの場合がありますので、事前に現地管理所などに問い合わせるのが確実です) Ver2.0
○金山ダム管理支所 9:00〜17:00(土・日・祝日を含む)
ダムカード画像コレクション
金山ダム Ver.1.0 (2003.04)
金山ダム Ver.1.1 (2007.07)
[協力:安部塁]
金山ダム Ver.2.0 (2016.08)
リンク DAM-goodfellows・金山ダム
Dam's room・金山ダム
ウィキペディア・金山ダム
かなやま湖
コンクリートと鉄と大地と・金山ダム
ダムマニア・金山ダム
参考資料
■『かなやま湖』と南富良野町のリゾート整備:楯大亮
【ダム日本 No.553(H2.11)】
諸元等データの変遷 【06最終→07当初】河川名[空知川→矢櫃川] ダム事業者[北海道開発局・建設部→北海道開発局・石狩川開発建設部]
【07当初→07最終】河川名[矢櫃川→空知川]
【07最終→08当初】ダム事業者[北海道開発局・石狩川開発建設部→北海道開発局・建設部]
【08最終→09当初】堤高[57.3→57]
【09当初→09最終】堤高[57→57.3]
【09最終→10当初】ダム事業者[北海道開発局・建設部→北海道開発局建設部]

■ このごろ (はじめの部分) → このごろ目次
ダム随想 〜 北の国から

 
 1962年に金山ダム建設事務所に赴任した。本体発注直前という時期で、積算に追われていた。使う道具は、そろばんと手回しのタイガー計算機。最新型のリレー計算機というものが1台だけ配置されていたが、幼稚園や小学校にあるオルガンくらいの大きさのもの  ・・・→ 全文はこちら
(H23.10.26、中村靖治)


■ テーマページ(抄) → テーマページ目次

ダムインタビュー(12)
中村靖治さんに聞く
「ダムづくりの基本は、"使いやすいダム"を設計するということです」

金山ダムでは始めから終わりまで経験

中野: 始めてのダムづくりは、具体的にどういうお仕事をされたのですか?

中村: 金山ダムでは、設計書を作ってる段階から、本体打設がほぼ終わりかける間を過ごしました。まずいくらの予算でダムが造れるかという計算ですね。当時はタイガー計算機、機械式手回しでした。次にオルガンみたいなリレー式電気計算機という、そんなレトロなものを使いながらやりました。コンサルタントとかもあったんですけどまだ力もそれほどなくてね。ほとんどの仕事を直営でやってました。例えば、測量なんかも簡単なものは自分でやりました。まず積算をやり、それで発注して、現場へ行って監督して設備を作り…ダムづくりの始めから終わりまでほとんどやりました。北海道なんか半年しか工事できないのに、早かったんですね。4年間で建設できた。

中野: 金山ダムが最初なんですね。

中村: そうですね。金山ダムは50mクラスの中空重力式なんですけど、今見ると小さいですが当時としては大きい方で、今は施工もほとんどゼネコンの責任施工でやってますけど、当時はね、コンクリートというと必ず監督官が立ってて、始めから終わりまで監督するわけですね。だから夜中打つといったら夜中じゅう現場に居なきゃいけないし。それと現場作業はだいたい班単位で仕事をしているんですけど、その班長さんというのも、昔はなかなかやくざっぽい人が多かったですけどね。そういう人たちにも結構可愛がられて、悪い意味ではなくてね、ほんとに可愛がってくれて。だから、現場では職人並みにいろんな仕事を覚えたんですね。ボーリンググラウチングなんか。(笑)


金山ダム(撮影:ふかちゃん)
現実に作りやすいものを設計しなくちゃいけない

中野: 最初から最後まで、ダムのできるまでですね。

中村: そうですね。やはり初めてのダムですし。ある日現場に行ったら、大工さんがね、へんな設計しやがって困るとブーブー文句言っているんですよ。何かと思って聞いたら、中空部のオーバーハングしている型枠ですから、ただでさえやりにくいのに、一回一回ねじってバラ型枠を入れなければならないというのです。設計で曲線なんか入れた覚えはないので、そんなことはないだろうといって、確かめてみたら、その通りなのです。力学的な設計は全部断面でやるので、曲面に気づかないで設計していたんですね。上流側の遮水部分である8角形のダイヤモンドヘッドと呼ばれる部分が、水圧の小さくなる上部に向かって、だんだん小さくなるようになっており、しかもそれを支える壁もだんだん薄くなるようになっていますから、大きい断面から小さい断面へ移行するしわ寄せは全部このオーバーハング型枠に来ることになるのです。現在ではこんな七面倒なことはできませんから、このタイプはこれが最後だろうと思っていたら、山形県の人が蔵王ダムをこのタイプでやりたいといって、勉強に来ました。安くなるとは思えないし、止めたほうがいいと助言したのですが、計算上安いということになったのでしょう。このタイプで建設されました。

中野: 設計図と実際とは違うということですか?

中村: いや、そういうことではなく、まず設計するときは、「作りやすく設計しないといけない」と、よく研修でも言ってます。素人が設計をすると実際には型枠が入らない絵を描いてきたりね、とんでもない設計図が出来るんですよ。だから、まずは現実に作りやすいものを設計しなくちゃいけないと思います。
それから、もう一つは「使いやすい」、つまり管理しやすい設計にしないといけません。設計も、計画もそうだけど、最初にそれを学んだのが金山ダムだったんですね。

映画をみたら非常に懐かしかった

中野: 金山ダムでは他に印象に残ったことがありますか?

中村: 金山ダムというのは、ちょうど、根室本線を跨いで造るようなところだから、まず鉄道のつけ替えをやったんですけどね。その付替えをやった、貯水池末端にある駅が、映画「ポッポ屋」の舞台になったところだったんですよ。で、映画をみたら非常に懐かしくてね。

映画の話はもう一つありましてね。十勝ダムです。金山ダムの後に、豊平峡ダム調査事務所、局の河川計画課を経て、十勝ダムの調査事務所長になったんですが、狩勝峠をはさんで、太平洋側に十勝ダムがあって、日本海側に金山ダムがあるんです。ちょうど裏表に両方やったことになるんですね。狩勝峠を降りてくると、新得町があって、そこに十勝ダムを造ったんですけど、その時、僕が31歳だったんですが、日本一若いダム所長だと言われてました。


十勝ダム(撮影:ふかちゃん)

国の出先の所長なものですから、付き合う人というのが、警察署長、町長、町議会議長、消防署長、営林署長とかで。相手はもう自分の親父みたいな人ばっかりでした。そこでけっこう可愛がってもらってました。営林署とダムというのは、あまり仲が良くないんですけど、君の机を営林署の中に用意してやるくらいのことを言われたりしたものです。営林署から一度も怒られたことがないですね。ほんとに仲良くやってましたね。新得警察署長とも仲よかったんですが、その警察署がなんと「幸せの黄色いハンカチ」に出てきたんですよ。映画では渥美清が署長をやったんですね。まったく同じの木造のオンボロの警察署だったんですけど、それも、懐かしいなと。
 ・・・→ 全文はこちら
(平成21年1月作成)


→ ダム便覧の説明
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