全項目表
 
ダム番号:3089
 
山田川ダム [広島県](やまだがわ)



ダム写真

(撮影:KIYOTAKA)
122889 KIYOTAKA
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どんなダム
 
ゼロエミッションを目指す
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工事現場、事務所、宿舎から出る廃棄物の減量化、リサイクルに取り組む。「完全なるゼロエミッションへの挑戦」を掲げる。濁水の処理汚泥は水分を取り除いた後、固化剤を混ぜ、盛り土材に再生。ラスチック類、金属くずなど現場から発生する廃棄物は十六種類に、事務所や宿舎から出る廃棄物は十二種類に分別し、それぞれのリサイクルを得意とする中間処理会社、再資源化会社を開拓、引き取ってもらう。リデュース・リユース・リサイクル推進協議会主催の05年度3R推進功労者等表彰で国土交通大臣賞を受賞。
[写真]現場での廃棄物を分別収集
レディーミクストコンクリートを使用
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堤体の打設生コン協同組合で製造されたレディーミクストコンクリートを使用。通常製造されているJIS規格のレディーミクストコンクリートはダムコンクリートと相当異なるなどのため、生コン協同組合と十分な打ち合わせ、調整を行い、品質の確保と安定供給を図った。
[写真]レディーミクストコンクリートを運ぶトラックミキサ車とリフトアップ装置
ダム湖は「播磨湖」
___ ダム湖の愛称は「播磨湖」。公募して、愛称選考委員会でいったん「すずらん湖」と決まったが、「播磨湖」が愛称公募では多数だったとして見直しを求める意見があり、1年半後の2005年12月、播磨湖に決まった。
テーマページ ダムツーリング -史上最大の作戦・第二次九州/中国地方-
ゼロエミッションへの挑戦(山田川ダム)
左岸所在 広島県世羅郡世羅町別迫  [Yahoo地図] [DamMaps] [お好みダムサーチ]
位置
北緯34度38分25秒,東経133度04分12秒   (→位置データの変遷
[近くのダム]  三川(再)(4km)  直助溜池(6km)  京丸(7km)  神崎大池(8km)  八田原(9km)  目谷(9km)  宇根山大池(10km)

河川 芦田川水系山田川
目的/型式 FNW/重力式コンクリート
堤高/堤頂長/堤体積 32.1m/204.8m/43千m3
流域面積/湛水面積 5.6km2 ( 全て直接流域 ) /11ha
総貯水容量/有効貯水容量 700千m3/590千m3
ダム事業者 広島県
本体施工者 戸田建設・東洋建設・山陽建設
着手/竣工 1990/2005
ダム湖名 播磨湖 (はりまこ)
ランダム情報 【コンクリートダムの工法】拡張レヤ工法
【ダム工事年表】仮排水路(2002.2〜2003.4) 本体掘削(2002.4〜2002.12) 本体打設/盛土(2003.2〜2004.4)
【ダムカード配布情報】2021.8.1現在 (国交省資料を基本とし作成、情報が古いなどの場合がありますので、事前に現地管理所などに問い合わせるのが確実です) Ver1.0
○山田川ダム管理事務所 8:30〜12:00, 13:00〜17:15(土・日・祝日を含む)
ダムカード画像コレクション
山田川ダム Ver.1.0 (2015.03)
[協力:tani]
リンク DamDrive・山田川ダム
Dam's room・山田川ダム
ダムニュース/山田川ダムの定礎式(ダム技術センター)
ダム好きさん【山田川ダム】
吉備の国 風景撮物帳・山田川ダム
諸元等データの変遷 【08最終→09当初】堤高[32.1→32]
【09当初→09最終】堤高[32→32.1]
【11最終→12当初】湛水面積[8→11]
【12最終→13当初】本体施工者[戸田・東洋・山陽→戸田建設・東洋建設・山陽建設]

■ テーマページ(抄) → テーマページ目次

ゼロエミッションへの挑戦(山田川ダム)

 山田川ダムの工事では、ゼロエミッションの達成に向けて、広範な取り組みがなされている。以下はそのあらましを紹介するものです。作成にあたっては、基礎資料として、「山田川ダムにおけるレディミクストコンクリートを用いたダムコンクリートの施工と、ゼロエミッションの取り組みについて」(第54回ダム施工技術講習会テキスト)を使用した。
■減量化(Reduce)

 廃棄物の発生量を抑制する上で最も大切なことは、廃棄物を発生させないこと。このため、計画段階から工法の変更やリース材の使用等を検討し、廃棄物発生量の減量化を図った。

鋼材リース材を使用(トレッスルガーダー)

工法変更(ブルマン使用)、青い色のもの
床シートを使用しない

たたみを使用せず、発泡スチロールを利用
■現場内再利用(Recycle)

 工事で発生する伐採材・伐根材は、破砕・チップ化し、肥料として近隣果樹園等に利用する。
 堤体掘削や堤体コンクリート打設時等に発生するダムサイト濁水は、沈砂池や濁水処理設備で土砂やSS分を分離し、PHや濁度等を河川放流基準値以内に調整した後、山田川へ放流する。この段階で発生する汚泥についても固化剤を添加混合して改良し、造成用の盛土材に再利用する。
 現場食堂等から発生する生ゴミは、全てコンポスト堆肥化処理の後、現場内に開拓した菜園に肥料として利用する。平成15年10月には、この肥料を利用したサツマイモを地元文化祭に提供し、好評を得た。

(濁水処理と汚泥の固化処理)


濁水処理設備(処理能力100m3/h)

汚泥の固化処理設備
固化処理土の利用(敷き均し状況)

固化処理土の利用(転圧状況)
(生ゴミの利用)

コンポスト(後方の緑色)で肥料作成

菜園に利用

作成肥料を利用して作ったサツマイモを地元文化祭に提供

 ・・・→ 全文はこちら
(2003年12月作成)


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