「2008森と湖に親しむ旬間」併設　全国大会　「森と湖に親しむつどい　九頭竜湖　麻耶姫湖サマーフェスタ」中島発電所見学会レポート

《このごろ》
「2008森と湖に親しむ旬間」併設　全国大会　
「森と湖に親しむつどい　九頭竜湖　麻耶姫湖サマーフェスタ」
中島発電所見学会レポート

　
Dam master 阿部繁です。真名川ダムの会場のテントに二日ともおりましたが、隙を見計らって夜雀隊長に許可を得て、サラリーマンの休日「ちょっと行ってくる」のzinzin様と一緒に中島発電所見学会に参加してきました。そのレポートです。

　
早速中島発電所の前に車を止めて、発電所の敷地内へ。
発電所へはトンネルを抜けて行かないといけません。
普段はトンネルのところで立入禁止なので、貴重な体験です。

　
トンネルは発電所に向かって下っていきます。
実はこれには深い意味があります。

　
トンネルを抜けると中島発電所があわられます。
扉の大きさが人間の背丈ほどなので、かなり高い建物です。

　
中島発電所は真名川に面している方向はすべてコンクリート壁で覆われています。
真名川ダムがサーチャージ水位に達したときに発電所が浸水する恐れがあったため、真名川ダム建設時にこの壁が作られたのだそうです。
発電所が出来たときは、この壁はありませんでした。

　
対岸から見た中島発電所。
この壁があるおかげで、発電所にいくためにはサーチャージ水位よりも高い位置にある道路から発電所に通じるトンネルを掘る必要がありました。冒頭のトンネルがそれです。

　
この壁には穴があいています。
昔は余水管がこの穴を通って真名川に向けられていたそうです。
停電時など発電機が急停止した際に余水管から水が出てくるわけですが、その水の勢いが対岸まで届くものであったらしく、危険だということで地下で減勢させるような改造工事をしたそうです。
ちなみに上の中島発電所の遠景がちょうど対岸から撮影したものです。

　
というわけでやっと建屋内にはいることにします。
早速中島発電所の概要などのプレゼンテーションを聞きます。
やっぱり水力発電の一番のアピールポイントは二酸化炭素をほとんど排出しないこと。
石油資源に換算しても相当なエネルギーを水の落差だけで生み出しています。

　
いろいろな設備に説明が付けられていて、子供の自由研究には最高の環境でした。
写真や図も多く取り入れられて、大人の社会化見学にも全く飽きさせることがありません。

　
水車の動いている様子を直にみることが出来ます。
この発電所はピーク運転をすることもあるそうなので、発電機の運転開始や運転停止の時に立ち会えた人がいたかもしれません。

　
発電所の建屋を出る手前で職員さんが記念撮影をしてくれます。
３０過ぎた男同士で少々照れながらもハートを作ります。

　
発電建屋の外に発電体験コーナーがありました。
手でハンドルをぐるぐる回して車が前に進むおもちゃですが、車が動いて喜ばない大人はいません。楽しまさせて頂きました。

　
中島公園の会場は丸太切り体験などのイベントが行われていました。
体力的に自信がなかったので辞退しましたが、、、

　
私の中島公園での一番の目当ては砂防のコーナーです。
土石流の恐ろしさを体験できる模型があり子供さんが夢中になって遊んでいました。
しかし大人が見ても砂防の働きを直感的に知ることが出来る、良く出来た模型です。
治水ダムでも、もう少し大きくて本格的な模型があれば、直感的に洪水調節の働きを知ることができるのかなと思いました。

　
真名川ダムに戻ってしばらくすると天気が激変。
突風、落雷、局地的な豪雨に襲われました。イベントは午後２時で中止。
その後、荒れた天気もおさまった頃に真名川を登ってきたガスがダムにぶつかって急上昇して見事な風景を作り出していました。
しばし言葉を失いましたが、心癒される風景でした。

中島発電所はメイン会場ほどはお客様が見えなかったのかもしれませんが、訪れた一人ひとりが楽しい思い出を持って帰れるように沢山のスタッフが暑いにも関わらず笑顔で働いて下さいました。

ほんの１時間ちょっとでしたが、大満足でした。
福井県の職員の方々をはじめとして、このイベントに携わって下さった方々、zinzin様、楽しい時間をありがとうございました。

［関連ダム］　真名川ダム

（2008.8.7、阿部繁）

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