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■第二次東北攻略戦(7月29〜31日):岩手・宮城

7月29日、曇り空の中ホテルを出発。国道341号線を南下し神代ダム・夏瀬ダムを目指しました。ダム入口が分り難くて多少時間をロスしましたが、入口を発見しいざ突入!突然道はダートになり凸凹路をのろのろ上がって行くと二股道になりました。地図で見るとダートが続いているようで、しょうがなくパスすることにしました。国道46号線を東進、盛岡市内を迂回し県道13号線を南下、煙山ダムに到着しました。ぐーるーっとL字型に提体が延びています。県道13号線を更に南下して山王海ダムへ。提体斜面に大きく「山王海」と書かれています。更に南下して葛丸ダムを目指します。提体上は立ち入り禁止で、怖い看板も立ってました。山王海ダムと葛丸ダムは互いに導水して水量を調整できるようになっています。


煙山ダム

山王海ダム

山王海ダム管理所前にて

葛丸ダム

葛丸ダムにあった看板
やけに恐ろしい看板だ
暫く南下を続けた後、県道12号線に入り豊沢ダムを目指しました。比較的走りやすい道で、途中花巻南温泉郷を通り抜け、スノーシェッドをくぐると豊沢ダムサイトです。下流側から撮影する場所が無く、周りも殺風景です。豊沢ダムを後に県道12号線を進んで赤沢ダムへ向かいましたが、ダム手前で通行止めとなっていました。そのまま進んで和賀川へ出ました。和賀川には重力式アーチの湯田ダムがあります。国道107号線を東に進んで湯田ダムに到着。右岸側で工事中だったため、提体の途中までしか行けませんでしたが、どっしりとした提体を堪能。再び国道107号線を通って秋田県側へ。大松川ダムとあいののダムを見学しました。


豊沢ダム

湯田ダム
左右非対称の重力式アーチダム洪水吐の配置も独特

湯田ダムにて

大松川ダム

あいののダム
洪水吐が見当たらなかった

あいののダムにあった看板
こっちは葛丸ダムみたいに怖くない
こうしてこの日のダム巡りを終了。横手市のホテルに到着して夕食を食べてゆっくり休みました。

7月30日、朝食を食べてホテルを出発。昨日通った国道107号線を東に向かい岩手県側に出て南下、このツーリングで最初に泊まった古川まで行きます。湯田ダムの上流にさしかかると湯田貯砂ダムとの看板が目に入りました。昨日は気付かなかった貯砂ダムの看板。早速貯砂ダムに向けてバイクを走らせました。湯田ダムが水位を夏季制限水位まで落すと、この貯砂ダムが姿を現します。貯砂ダムの中を通ることが出来、水の流れを下から見上げることができます。湯田ダムを通過し暫く行くとダムが見えてきました。石羽根ダムです。計画時に見落としていたダムでした。この日はダムを多く回らなければいけなかったので詳しい調査も出来ぬまま、早々に次ぎの入畑ダムへ向かいます。このダムは右岸に展望台がありダムを俯瞰できます。すぐ下流に温泉もあります。入畑ダム近くには千貫石ダムと橇引沢溜池ダムがあります。そして建設中の胆沢ダムとその上流にある石淵ダムへ向かいました。胆沢ダムの手前に若柳ダムという小堰堤があったので、まずはこれを見学してから建設中の胆沢ダムへ。建設現場ではグラウチング部を掘り出していました。その上流にある石淵ダムは北上川総合開発計画で建設された5つのダムの一つで、日本では他に3例しかないコンクリート表面遮水型ロックフィルダムです。しかしながら、下流に建設中の胆沢ダムが完成すると水没してしまいます。


湯田貯砂ダム

貯砂ダム内部

石羽根ダム

入畑ダム

展望台より俯瞰した入畑ダム

千貫石ダム

橇引沢溜池ダム

若柳ダム(小堰堤

胆沢ダム建設現場

石淵ダム
日本で3例しかないコンクリート表面遮水型ロックフィルダムで、
胆沢ダムが完成すると水没する
石淵ダムを後に衣川防災ダム群に向かいました。この地区には1号〜5号までの防災ダムがあります。1号ダムは県道沿いですぐに見つかったものの、次ぎの4号ダムがなかなか見つかりませんでした。何回か道を間違えながら漸く4号ダムを発見。続く3号も少し分りづらいところにありました。5号ダムは立ち入り禁止でズームレンズで看板を確認し漸く5号ダムと判別できました。2号ダムは県道49号線沿いにあります。このダムは重力式とロックフィルの複合ダムでした。


衣川1号(増沢)ダム

衣川4号(苗代沢)ダム

衣川3号(北沢)ダム

衣川5号(滝沢)ダム下流にて

衣川2号(川内)ダム
衣川2号ダムを見学後、雨が降り出しました。それほど強くならないだろうと思って、次ぎの矢櫃ダムへ向かいました。矢櫃と言う名のダムは岩手県に2つありますがこちらは小堰堤です。水の越流が美しく一度見て見たかったので、今回の計画に入れていました。矢櫃ダム付近に来た時、雷鳴が轟きスコールのような雨になりました。合羽を着る暇もなく、ずぶ濡れになって小さな商店の軒先で雨宿りさせてもらいました。30分ほど待つと雨は小降りになってきました。お店の人にお礼を言って、矢櫃ダムへ向かいました。越流する水が幾本もの筋になって流れ落ちています。暫しその流れに見とれた後、栗駒ダムへ向かいました。ダム下流側の道は通行止めで、上流側からしかダムへ行けません。


矢櫃ダム(小堰堤

栗駒ダム
栗駒ダム見学後隣の荒砥沢ダムへ行く予定でしたが、雨の影響でそのまま宿泊予定の古川に向かいました。ホテルは初日に泊まったのと同じです。乾燥機で服を乾かし、繁華街にあるラーメン屋で夕食を食べました。

7月31日、いよいよ第二次東北攻略戦最終日です。国道347号線を通って漆沢ダムへ。洪水吐に特徴のあるロックフィルダムでした。そこから鍋越峠を越えて山形県の新鶴子ダムへ。提体上は立ち入り禁止でしたが、直下からダムを撮影できます。そこから国道13号線へ出て南下し白水川ダムへ向かいます。道を間違えて大平放牧場まで行ってしまいました。戻って白水川ダム手前まできて通行止め。がっかりして次ぎの青下ダムへ向かいます。国道48号線を通って再び宮城県へ入りました。青下ダムは第1〜第3まで、わずか数キロの間に3つのダムがあります。それぞれ表面に玉石を張ったコンクリートダムで、土木遺産にも選定されています。しかも現在も仙台市の水道をまかなっています。第2ダムは立ち入り禁止でしたが、水道記念館に許可をもらって撮影できました。水道記念館内にこの付近の鳥瞰図があるので参考になりました。


漆沢ダム

新鶴子ダム

青下第1ダム

土木遺産の証

青下第2ダム

青下第3ダム
青下ダム群の見学を終わり、愛子溜池はパスして、自宅への帰路につきました。仙台宮城ICから東北道に乗り首都高→湾岸と一気に400Kmを走って無事自宅に到着。総走行距離は約3,800Kmに及びました。そして今回も行けなかったダムがたくさん残ってしまいました。ダムへ行く道を見つけるのに時間がかかったり道を間違えたりして、時間のロスが多かったこと。台風に遭遇したりと、天候不順な日があったこと。結石や肉離れなどの体調不良であったこと。道が悪かったこと。さまざまな原因が挙げられますが、一応の成果は上がったのではないかと自己満足。またいつの日か東北を訪れ、ダム巡りの続きをしたいと思います。


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