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どぼくカフェ
〜土木学会関西支部イベント参加レポート〜

 これは、ダムマイスターのKIYOTAKA様の投稿です。2011年7月25日に行われた土木学会関西支部の「どぼくカフェ」の様子をレポートしたものです。
 
2011年7月25日、森と湖に親しむ旬間の真っただ中、大阪で「どぼくカフェ」というイベントがあるとの情報を得ました。

聞きなれないこのイベントは土木学会・関西支部の中の、『フォーラム・シビル・コスモス(Forum Civil Cosmos:FCC)』が、企画しているもので、今回で4回目になるそうです。

内容は、"広い意味での土木に関する話題について講師が話題を提供し、その後、講師の話題やその他土木に関する面白いことなどを、ざっくばらんに議論する" という構成です。

今回はダムがテーマに挙げられその講演にダムサイトの萩原雅紀さんが出演という事で、仕事を早々に切り上げて会場に向かいました。

今回の会場は「Loop A」という大阪・心斎橋はアメリカ村近くの阪神高速1号環状線高架下を利用した、一面ガラス張りの洒落たスペース。


「若者の街・アメ村」でイベントは17:30から始まるとの事。
場所と時間帯からして、たぶん自分みたいなダムマニアはいないだろう、学会か業界のプロばっかりなんだろうな、と少々不安になりながら現地に着いたのですが、スタッフの方が「いらっしゃいませ!どうぞ中へ!」といきなり客引き状態。
ここは大阪ミナミ、その手の店は多いわけですがいきなり通りすがりの人を引き入れるノリに笑ってしまいました。

今回のテーマは「はじめてのダムマニア」ということで、萩原さんがダムの魅力に嵌まった経緯から、お話が始まりました。
暫くして、「何かが違う」という微妙な違和感が。
そう、私はあの「ダムナイト3,4」に参加していますが、ダムが大好きでダムに興味を持っている人が集まる「ダムナイト」と業界の人とでは共有している感覚が微妙に違うのです。肩に力が入った感じが否めず笑いとツッコミのポイントが明らかに異なりました。
まあ、そこは業界の方とダムマニアの違う所なので仕方ないでしょう。
私も色々ツッコミを入れたかったのですが、そこは空気を読んで我慢でした。


しかしながら、一般の方にわかり易くダムの面白さを表現していた萩原さんは流石です。とにかく話が上手い。
たとえば人間がスクラムを組んで「重力ダム」「アーチダム」を表現する様子や、電力会社が所有するダムのゲートの色を「関電ブラック」「中電レッド」という表現は我々ダムマニアの間では普通に使われていますが、それが大爆笑を引き起こしていたのは新鮮でした。


「東電のダムはこだわりが感じられない、ダム嫌いなんでは?」といった辛口の表現もまた、大爆笑を呼んでいました。

余談になりますが帰りがけ、当日スタッフとしてきてくださっていた水資源機構の方にご挨拶していた折、横に偶然いた女子大生の方とお話を伺ったのですが、専攻からして土木関係では無く、純粋にダムが好きとの事。

可愛らしい容姿にして「ゲートがズラリ並んだのが好き!」なんて言葉が!ちょっと衝撃的でした。(失礼)

「うん、確かにゲートが並んだクラシックなダムはカッコエエな!」と只のオジサンになっていた私でした。女子大生とお話する機会なんて滅多に無いですし。

彼女は何と萩原さんの写真集を持参しており、さらに私の事もご存じで吃驚しました。
ダムマニア研究生・・・といった感じでしょうか、まだ遠方に出かけてのダム見学は難しいでしょうが、頑張って欲しいと思いました。

ひとつ後悔したのは、やはりダムマニアとして名刺を作っておくべきでした。
仕方ない事ですが、業界の方とダムマニアの間には、まだまだ距離が有ります。
一般の方においては更に深い距離が。
そこに橋をかけるのが我々ダムマニアとその予備軍です。
我々をPRする良い機会だったのですが。
思い立ったが吉日、重い腰を上げ週末にダムマニアの名刺を早速作りました!

以上、楽しい夏のひとときでした。次回も楽しみにしております。


萩原さんがその大きさにインパクトを受け、ダムマニアになるきっかけとなった宮ヶ瀬ダム
(2011年8月作成)
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