Tweet
[ダム事典索引]
[ダム便覧]
[Home]
ダム事典[用語・解説](ページ:05)
[1]
[2]
[3]
[4]
5
[6]
[7]
[8]
[9]
[10]
[11]
[12]
[13]
[14]
[15]
[16]
[17]
[18]
[19]
[20]
グリーンカット (ぐりーんかっと)
堤体
の
コンクリート
打設
の際、打設されたコンクリートの上面はレイタンスと呼ばれる
セメント
等の微粒分に覆われ、その上にそのままコンクリートを打ち継ぐと、止水上の問題などが起こるおそれがあります。そこで、まだ十分固まっていない段階で、圧力水やブラシを用いた機械で上面を薄く削り取る作業を行います。これをグリーンカットといいます。(→
知識を深める:建設機械コレクション(4)〜コンクリート打設作業に
)
益田川ダム
グリーンカットマシン (ぐりーんかっとましん)
グリーンカット
を行うための機械。
打設
された
コンクリート
表面に高圧の水を吹き付けたり、ブラシでコンクリート表面をこするなどによってグリーンカットを行います。手持ちの小型のものから、大きなもものまで、様々です。(→
知識を深める:建設機械コレクション(4)〜コンクリート打設作業に
)
大志田ダム
九谷ダム
新宮川ダム
小里川ダム
深城ダム
グリズリ (ぐりずり)
骨材
製造設備などで、サイズが大きすぎる材料を除去するため、レール等の鋼材を等間隔で並べてつくった簡易な固定式ふるい。上部から材料を投入してふるい分ける。ダム現場では
原石山
や骨材製造設備に設置されることが多い。
くるくるダンプ (くるくるだんぷ)
→
キャリヤ
クレーン (くれーん)
重量物の運搬に使用される、荷を吊り下げて運ぶ機械。移動式と固定式があり、移動式としては、
ホイルクレーン
、
クローラクレーン
などが、固定式としては
ジブクレーン
、
門形クレーン
、
ケーブルクレーン
などがあります。(→
知識を深める:建設機械コレクション(2)〜吊して運ぶ
)
クレストゲート (くれすとげーと)
→
ゲート
クローラ (くろーら)
ブルドーザ
などによくある走行装置(車輪に相当する部分)の名前です。この装置を開発した会社の名前からキャタピラーとも呼ばれ、下部走行装置(車輪に相当する部分)にベルト(クローラベルト)を使用した構造をもっています。ホイル(車輪)に比べ、機動性は劣りますが軟弱地盤に強いなどの特徴があります。無限軌道ともいいます。(→
知識を深める:建設機械コレクション(5)〜土工作業に
)
クローラクレーン (くろーらくれーん)
クレーン
を
無限軌道
(
クローラ
)付き車両に搭載したもの。移動可能で、軟弱地盤にも強く、
堤体
打設
場所へ
コンクリート
を運ぶのに使われることがあります。(→
知識を深める:建設機械コレクション(2)〜吊して運ぶ
)
クローラドリル (くろーらどりる)
岩石などに孔をあけるための自走式機械で、主に硬い岩石に発破をかける場合の削孔に使われます。
クローラ
式の台車の前部に孔をあけるための装置が取り付けられています。(→
知識を深める:建設機械コレクション(8)〜孔をあける
)
黒部の太陽 (くろべのたいよう)
石原裕次郎主演の映画。昭和43年2月17日公開。製作は三船プロダクション・石原プロモーション、配給は日活。黒部ダム建設に際して、大
破砕帯
にぶつかった大町トンネル(関電トンネルと呼ばれます)建設の物語。当時大ヒットしました。ダムに関する映画としては最も有名。豪華キャスト、真迫の演技、迫力ある映像。石原裕次郎は「ボクは、これまでの人生全部を賭けた記念作としてこの『黒部の太陽』を忘れることはできないし同時に作り上げたことにそこはかとない誇りすら感じている」と語っています。小樽にある石原裕次郎記念館には、関電トンネルの映画セットが展示されています。
岩岡剛(石原)はトンネル掘りのためにはどんな犠牲も省みない父に反抗し、家を出て設計技師として図面をひいていたが、父の様子を見に黒部に行ったとき、現場責任者・北川(三船)の熱意を見て、めっきり体の弱くなった父に代わってトンネル掘りの指揮を取る。関電社長の太田垣は危機を乗り切るため莫大な資金を投入。北川や剛らの努力が実を結び、難所を突破。
監督熊井啓。石原裕次郎のほか、三船敏郎、滝沢修、志村喬、辰巳柳太郎、宇野重吉、芦田伸介、佐野周二、高峰三枝子、樫山文枝などが出演。
(→
日本のダム:黒部
)(→
知識を深める:石原裕次郎と映画「黒部の太陽」
)(→
知識を深める:「黒部の太陽」:今も輝く映画の金字塔・その現代的意義
)
計画高水位 (けいかくこうすいい)
計画高水流量
が河川改修後の
河道断面
を流下するときに到達すると想定されている水位のこと。HWL(High Water Level)とも呼ばれます。堤防は、この水位を基に余裕を持った高さで築かれるので、河川水位が計画高水位を多少越えたとしてもすぐに堤防からあふれ出るというものではありません。
計画高水流量 (けいかくこうすいりゅうりょう)
→
河道計画上の流量
計画最大放流量 (けいかくさいだいほうりゅうりょう)
ダムの
洪水調節
計画で、洪水調節時にダムから放流することになる最大の流量をいいます。これは、ダム直下の
計画高水流量
に相当します。
型式 (けいしき)
→
ダムの型式
ゲート (げーと)
洪水吐
などのダムから水を放流するための設備に設置される、開閉や流量調節をするための装置です。
設置場所により
、次のような種類があります。
■クレストゲート
ダムの堤頂部に設置されるゲートです。クレストとはダムの堤頂部のことです。一般に、異常洪水時にダム
天端
からの
越流
を防ぐための非常用ゲートとして使用されます。
クレストゲートから放流−早明浦ダム(撮影:灰エース)
■コンジットゲート
放流管ゲートのこと。
堤体
中の下部に設置されます。
洪水調節
用の大容量の高圧放流設備として設けられるゲートを指すことが多いようです。クレストゲートとコンジットゲートの両方を備えたダムがよく見られ、それぞれ
非常用洪水吐
、
常用洪水吐
として使われます。
■オリフィスゲート
比較的浅い位置(堤体の上下の中間)に設置されるゲート。堤体の下部にコンジットゲート、中段にオリフィスゲートといった組み合わせがよく見られます。
上部にクレストゲート、下部にコンジットゲート−弥栄ダム(撮影:さんちゃん)
弥栄ダム(撮影:さんちゃん)
玉川ダム(撮影:灰エース)
クレストゲート、コンジットゲート、オリフィスゲート−玉川ダム
一方、ゲートは、
その構造により
、様々な形式のものがあります。ダムで使用されている代表的なゲートとしては次のようなものがあります。
■ローラゲート
開閉用ゲートの板にローラが付いた構造で、上下に開閉するゲート。ゲートに高い水圧がかかっても容易に開閉が可能です。ダムの
洪水吐
など、高い水圧がかかる箇所では、ローラゲートかラジアルゲートが一般的です。
クレストにローラゲート−刀利ダム(撮影:Dam master)
クレストに5門のローラゲート−佐久間ダム(撮影:Dam master)
上から−佐久間ダム(撮影:さんちゃん)
■ラジアルゲート
テンターゲートともいいます。
表面が円弧状で、その曲線の中心を軸として回転することによって開閉する構造のゲート。ダムの洪水吐など、高い水圧がかかる箇所では、ローラゲートかラジアルゲートが一般的です。
最近、引張りラジアルゲートと呼ばれるタイプのゲートが開発されました。従来のラジアルゲートにかかる荷重は、圧縮荷重であるのに対し、引張りラジアルゲートにかかる荷重は引張り荷重となるため、圧縮には弱く引張りに強いという鋼材の特性を生かした構造だということです。(→
日本のダム:羽地
)(→
日本のダム:苫田
)
17門のラジアルゲートが並ぶ−小牧ダム(撮影:加藤敦)
寒河江ダム
徳山ダム
徳山ダム
引っ張りラジアルゲート−苫田ダム(撮影:さんちゃん)
引っ張りラジアルゲート(設置前)−灰塚ダム
引っ張りラジアルゲート(設置後)−灰塚ダム
(参考)テンターゲートとラジアルゲート
ラジアルゲートは、古くはテンターゲートと呼ばれていたようです。日本でも、昭和40年代はじめまで、テンターゲートが学術用語として通用していました。その後、国際大ダム会議の用語集で、この形式のゲートが radial gate と記載されたため、国内でもラジアルゲートと呼ぶようになりました。テンターゲートとラジアルゲートは同じ形式のゲートです。
(参考)「ゲート総覧」によるゲート形式
ゲート、バルブの類には、その構造によりきわめて多くの種類があります。「ゲート総覧」(社団法人ダム・堰施設技術協会発行)では、ゲート・バルブを以下のような形式に分類しています。
・ローラゲート
・高圧ローラゲート
・シェル構造ローラゲート
・スラップ付きローラゲート
・多重式ローラゲート
・2段式ローラゲート
・キャタピラゲート
・リングシールゲート
・ラジアルゲート
・高圧ラジアルゲート
・セクタゲート
・ドラムゲート
・てん倒れゲート
・バイザゲート
・マイタゲート
・スライドゲート
・高圧スライドゲート
・ジェットフローゲート
・リングホロワゲート
・角落とし
・ローリングゲート
・シリンダゲート
・ホロージェットバルブ
・コーンバルブ
・ゲートバルブ
・バタフライバルブ
・ロータリーバルブ
・コーン形スリーブバルブ
ゲート室 (げーとしつ)
ゲート
を操作する機械を設置するため、ダムの中に設けられた部屋。
ケーブルクレーン (けーぶるくれーん)
ダムの両岸からダムを跨ぐ形でケーブルを張り、荷物を運搬する
クレーン
。両端固定式、弧動式、両端走行式に分類されます。
コンクリート
を入れた
バケット
をつり下げ、バケットを移動させることによって
堤体
の
打設
場所までコンクリートを運びます。
ダムコンクリート
の運搬方法としては最も一般的です。コンクリートのほかに、いろいろな材料・機械なども運びます。(→
知識を深める:建設機械コレクション(2)〜吊して運ぶ
)
[1]
[2]
[3]
[4]
5
[6]
[7]
[8]
[9]
[10]
[11]
[12]
[13]
[14]
[15]
[16]
[17]
[18]
[19]
[20]
[ダム事典索引]
[ダム便覧]
[Home]