世界のダム 全項目表
 
96
 
フーバーダム Hoover


ダム写真

(撮影:HAL)
  → フォト・アーカイブス [ 提供者順登録日順 ]
 アメリカを代表する大ダム。世界的に見ても最も有名なダムの一つ。
 ネバダ州ラスベガスの南東約30マイル、コロラド川の Black Canyon にあり、アリゾナ州とネバダ州の州境に位置する。
 名前は、第31代大統領の Herbert Hoover にちなんだもの。ダムサイトは当初 Boulder Canyon が想定されていて、プロジェクトも Boulder Canyon Project と呼ばれていたために、完成当時は Boulder Dam という名がしばしば使われた。1947年4月の第80回議会において正式に Hoover Dam と呼ばれるようになった。
 1931年に着工し、1936年に完成。建設のために、平均 3,500人、最大の時期は 5,218 人の労働者が雇用されていた。建設時の事故により96人の死者が出た。
 堤高221m、堤頂長379mの重力式アーチダム。コロラド川の氾濫防止だけでなく、ラスべガスへの電力供給や灌漑、ロサンゼルスへの水道水の確保など多目的。アリゾナとネバダの州境にあって、取水口が二つあり、一つはネバダ用、もう一つはアリゾナ用。かつて、1939年から1948年までは世界一の水力発電だった。現在発電能力は2,074 MWでアリゾナ、カリフォルニア、ネバダの3州に電力を供給している。
 貯水池・ミード湖(Lake Mead)は、アメリカ一の人造湖で、世界でも有数の人造湖。名前は、ダム建設当時の開拓局長官エルウッド・ミードに因んだもの。長さ177km、周長885km、最大深さ152m、湛水面積639平方キロメートル。周囲は、ミード湖国立レクリエーションエリアに指定されている。アメリカの最も人気のありレクリエーション地域のひとつで、水泳、ボート、釣りなどで年間900万人が訪れる。
テーマページ 比べてみよう、世界と日本  〜ダムの貯水容量〜
アメリカのダム見学記
このごろ フーバーダムの直ぐ下流に大アーチ橋が完成
国/河川 US[アメリカ]/Colorado  
完成年 1936
ダムタイプ重力式アーチ
機能W,H,I
堤高/堤頂長/堤体積221m/379m/2485千m3
貯水池容量35200百万m3
ダム所有者Bureau of Reclamation, U. S. Department of the Interior
リンク Hoover Dam
アメリカ旅行記/レンタカーで走る真夏のアメリカ グランドサークル
フーバーダム
空からのフーバーダム
Wikimedia・Hoover Dam

【注】
データは、「WORLD REGISTER OF DAMS 2003」を基礎として、「Water Power & Dam Construction Yearbook 2003」、これら書物の新しい年版、雑誌の記事、ネット上の情報などを元に修正・補充して作成したものですが、資料によって情報内容が異なることがしばしばあり、正確性には限界があります。なお、ダムタイプについては、日本の型式分類の概念と必ずしも一致しない点がありますので、注意が必要です。

機能の略号は次の通り。
  C : Compensation
  F : Flood/River controll
  G : GroundWater recharge
  H : Hydro power
  I : Irrigation
  M : Multi-puroose
  N : Navigation
  O : Other
  P : Pollution controll
  R : Recreation
  T : Transfer
  TA : Tailings
  W : Water supply



■ テーマページ(抄) → テーマページ目次

比べてみよう、世界と日本 
〜ダムの貯水容量〜

日本のダムの総貯水容量はフーバーダム1個にもおよばない

 日本のダムの総貯水容量は204億立方メートル。アメリカではフーバーダム1個で約400億立方メートル、連邦4機関のダムの総貯水容量は3676億立方メートル。歴然とした差がある。

 ・・・→ 全文はこちら
(平成15年8月作成、16年9月修正)



■ テーマページ(抄) → テーマページ目次

アメリカのダム見学記

 これは、HALさんによるアメリカのダムの見学記です。1週間の休暇を利用してダム巡りをした様子を多数の写真とともに詳細に紹介しています。
この度アメリカのいくつかのダムを見学いたしましたので、その記事を書かせていただきました。

今回1週間の休暇を頂くことができ、旅行の行き先として、フーバーダムそしてアルカトラズ島には行きたかったので、それぞれの近郊都市であるラスベガスとサンフランシスコがメインとなる旅にしようと思ってました。そして他の観光はどうしようかと考えているうちに、やはりダム巡りをしたいと思うようになりました。
しかしアメリカでフーバーダム以外に有名なダムや特徴的なダムは全く知らない状態でしたので、とりあえず、堤高が高いダムがどの程度あって、それがどこにあるかを調べました。


W.Hoover Dam(上空より)

1.ダム関連情報

1−1.ダム諸元

ダム名(英語)Hoover Dam
ダム名(日本語)フーバーダム
アメリカ堤高順位2
堤高(feet)726.4
堤高(m)221.4
堤頂長(feet)1,244
堤頂長(m)379
形式アーチ
竣工年1936
所在州Nevada、Arizona
ダム事業者Bureau of Reclamation
河川Colorado River
ダム湖名(英語)Lake Mead
ダム湖名(日本語)ミード湖

2.見学記

見学当日は、サンフランシスコから国内線飛行機でラスベガスへ移動、14:00過ぎに到着しました。
ホテルのチェックインを済ませて、グランドキャニオンの夕陽鑑賞プラン(17:00発)に参加しました。たいていのツアーはホテルからヘリ発着場まで送迎してくれます。




迎えに来た車がこの車です。ちょっとビックリしました。



そして、フーバーダムが見えてきます。ブリッジがちょっと邪魔ですが…それでも、アーチダムとアーチ橋が一度に見られるのもヘリの醍醐味です。



ちなみに写真の傾きはヘリの傾きによるものです。



ブリッジを越えました。フーバーダムが良く見えます。



ミード湖がとにかく広いことを実感できます。



そして、この後はグランドキャニオンへ向かうことになります。



ヘリは、一旦グランドキャニオンの谷底で着陸。ここで軽食後、本来の目的であるグランドキャニオンでの夕陽を見ながらラスベガスへ戻ることになります。
Y.Hoover Dam(陸路より)

1.ダム関連情報

1−1.ダム諸元

ダム名(英語)Hoover Dam
ダム名(日本語)フーバーダム
アメリカ堤高順位2
堤高(feet)726.4
堤高(m)221.4
堤頂長(feet)1,244
堤頂長(m)379
形式アーチ
竣工年1936
所在州Nevada、Arizona
ダム事業者Bureau of Reclamation
河川Colorado River
ダム湖名(英語)Lake Mead
ダム湖名(日本語)ミード湖

2.見学記

グレンキャニオンダムの見学記でも述べましたが、海外のレンタカーは不安があり極力リスクを回避したかったため、フーバーダムの見学については、オプショナルツアーを利用することにしました。




ラスベガスからツアーの車で50分ほど、フーバーダム手前にて検問があります。9.11テロ以降、セキュリティがかなり厳しくなっています。



車内に入ってチェックされますが、案外さらっと見回しただけで済みました。



そして、フーバーダムブリッジが見えてきます。



エレベータを降りたら、このような岩盤むき出しの通路を移動します。



水圧鉄管です。



発電所に着きました。星条旗が見えます。ここでまたガイドさんによる説明があります。発電機の見学については、グレンキャニオンダムではガラス越しでしたが、フーバーダムではガラスはありませんでした。



そして展望デッキから、ダム堤体を見ることができます。既に上空から見たとは言え、やはり間近で見ると迫力がある上に、それでいて白く美しい。これが1936年(昭和11年)竣工ですから驚きです。



ダム下です。



天端よりブリッジ。ちなみにこのブリッジは、日本の会社「大林組」が建設しています。



取水塔、正面より。時計が見えます。
 ・・・→ 全文はこちら
(平成24年8月作成)



■ このごろ → このごろ目次
フーバーダムの直ぐ下流に大アーチ橋が完成

 
テレビのニュースなどでも紹介されたが、2010年11月に、アメリカのフーバーダムの直ぐ下流に大きなアーチ橋が完成した。コロラドリバー橋(Colorado River Bridge at Hoover Dam Bypass US93)。橋長:578m、アーチ支間長:323m、最大橋脚高:87mで、北米一の長大コンクリートアーチ橋だという。工事開始当初から全米で注目されたらしい。

そして何と、その建設を担当したのは日本の会社だった。大林組とピーエス三菱USA。橋の架設は、大規模ケーブルクレーンを使用した。河床から橋面までの高さが260mを超える急峻な地形のため、資機材のほとんどは最大吊荷重50t、スパン762mの巨大ケーブルクレーンで運んだ。ダム現場でもよくケーブルクレーンを見かけるが、日本のダム現場でこんなに大きなケーブルクレーンを使用した例があるのだろうか?

フーバーダムに行けば、巨大アーチダムと長大アーチ橋が一度に見ることができるというのだから、ラスベガスから車で1時間ということもあり、日本からの観光客も増えそう。少し遠いが行ってみたい!!


完成したコロラドリバー橋


工事中(2008.1)

工事中(2009.3)


(H22.12.28、Jny)