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◇ 藤原ダム

 藤原ダムは、昭和33年3月に完成。西松建設施工による、堤体積415,000m3、堤高95.00m、堤頂長230.00mの重力式コンクリートダム。数年前に天端道路の拡幅工事を終えている。


 ダム管理用道路のゲートには、今日、藤原ダムの説明と案内をしていただく国土交通省関東地方整備局利根川ダム統合管理事務所の職員の方々が我々の到着を待っておられた。ゲートを開き、管理用道路をダム直下まで先導して頂く。
 いよいよ到着。バスの乗降ドアが開くやいなや、カメラ片手にあたかも檻から放たれた野獣のように参加者たちは駆け出した。
 藤原ダムはクレストゲート及びホロージェットバルブから毎秒17m3を放流していた。ダム好きの最も喜ぶ状態である。もちろん、これを狙っての企画なのだが、まさに思惑通りで、参加者一同、ベストポジションを求めてカメラ片手に走り回る。こうなると手のつけようが無い。各自に思い思いに写真を撮ってもらい、少し落ち着きを取り戻すのを待って、管理事務所職員に説明を始めて頂いた。
ホロージェットバルブからの放水

ホロージェットバルブ前にて
 管理事務所職員の事業概要、ダムの概要についての説明の後、右岸側の管理用道路を通り、堤体の方へと移動を開始した。

 監査廊・エレベータは業務用(点検用)であり階段は急勾配で足元は漏水等で濡れていて通常は一般人立入禁止もうなずける。昭和30年代のダムにもかかわらずコンクリート面もきれいで日本の技術力の高さをあらためて感じさせられた。
 初めての方もいた様で、歓声がひっきりなしに通廊内に谺する。職員の方に先導され、減勢工左岸側へ移動した。参加者にはお年を召されたご婦人もいたので、緊張しながらの移動となった。

監査廊内部の定礎石
 減勢工左岸では、またしてもベストポジションを探しに明け暮れる参加者。しばし撮影タイム。我々も撮影に熱中してしまった。それほどまでに洪水吐きを流れ落ちる水には人を引きつけてやまない魅力がある。

 一行が落ち着きを取り戻したところで、再度監査廊を通り右岸側へ。作業用斜行エレベータ(インクライン)を使用し、二班に分かれ天端へ移動。待ち時間はそれぞれ適当に写真を撮ったり、ダムに見入ったりしながら過ごす。全員が天端でしばらく過ごした後、取水塔へ移動。ぐるりと一周して管理所に立ち寄り、今回のお礼を述べる。お土産にと、藤原ダム写真入りのミネラルウォーターとキーホルダを戴く。全員充分満足しきって藤原ダムを後にした。


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