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◇ 奈良俣ダム

 奈良俣ダムは、平成3年に完成。鹿島・熊谷・日本国土開発施工によるダム堤体積90,000,000m3、堤高158.00m、堤頂長20.00mの日本屈指のロックフィルダム
 『藤原ダム』での興奮もさめやらぬまま、2番目の目的地『奈良俣ダム』を目指す。
 ダム談議に花を咲かせること15分、テンションは上がりっ放しの参加者を乗せたバスは奈良俣ダム下の駐車場へと到着した。
 いつ見ても、奈良俣ダムの巨大さには圧倒される。重ねて今回は、700段の石段を登ることとなり、身を以て、その大きさを体験することとなった。堤体を歩いて登りたい人は下流駐車場で下車。残りのメンバーは、バスで天端まで移動。約2時間自由行動となった。
 藤原ダムと同じく、奈良俣ダムも丁度洪水吐きから放流中で、その水紋の美しさに目を奪われた。雪解け水の流入が、今回の放流を実現させたようである。雪もまた、天然のダムである事を遠く至仏山などを眺めつつ思いやる。


放流中の奈良俣ダム
 事件は、各自昼食をとり自由時間を過ごしている時、起こった。
 参加者のとある女性が、キョロキョロと必死に何かを探している様子。恐る恐る声をかけてみると、「仮排水路トンネルの見学に行った参加者がいる。私も入りたい。置いて行かれた。くやしい。」と、本気で怒っていた。話を聞いてみると、一部の人達は管理所の職員の先導で仮排水トンネルの見学に行ったという。
 仮排水トンネルに入った一行は、キノコ型のダム展示館下部のドアから出てきた。通常は施錠されている扉で、これでは遅れてしまったら後から入れはしない。


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