■ ダムコンクリート打設自動化システム
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◎ 自動化システムのあらまし |
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システムは、ダムコンクリート打設に必要な一連の作業(バッチャープラントでのコンクリートの混練から打設場所でのコンクリートの放出まで)を、光ファイバーケーブル、パソコンなどで構成される制御管理システムを介して自動化したもので、次の3つのシステムから構成される。
@バッチャープラント自動運転システム
ハンディーターミナルからの混練計画指令に従ってコンクリートを混練し、トランスファーカに積込みを行う自動運転システム
Aトランスファーカ自動運転システム
トランスファーカに積込まれたコンクリートをバンカー線で待機するコンクリートバケットまで運搬し、コンクリートバケットに積込む作業を行う自動運転システム
Bクレーン自動運転システム
障害物を回避する運行経路を計算し、バンカー線から指定された打設位置にコンクリートを運搬・放出し、再び戻るまでの作業を行う自動運転システム
これら3つのシステムによって、打設現場からハンディーターミナルによって混練計画の指令、打設位置の指定などを行えば、自動的に一連の作業が進み、打設場所でコンクリートが放出される。なお、放出は、自動の他、選択により手動も可能なようになっている。
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【作業効率の向上】
打設場所から、コンクリートの混練指令、打設位置の指定、クレーンの運転条件の設定、さらに総合自動運転システムの管理を行うことによって、コンクリートの混練から運搬・放出までの打設作業を打設場所で一元的にコントロールすることができ、作業効率が向上する。また、機械の操作を熟練オペレータが行うのと同等程度の能力で、かつ長時間に渡って安定した打設を行うことができるので作業効率が向上する。
【熟練オペレータが不要】
コンピュータによって障害物を回避した最適な運搬経路を計算し、バケットの振止めや位置決め制御によって、打設位置にバケットを正確にかつ振れなく移動し、コンクリートを放出することができるので、高度な技術を有する熟練オペレータでなくても十分な作業が可能。
【安全性の向上】
次のようなことから、安全性が向上する。 @一連の作業が自動化されるため、ヒューマンエラーによる機械の誤操作が排除される。 Aバケット侵入禁止区域を設定でき、そこを回避した最適な運搬経路が計算される。 Bバケットの衝突防止、コンクリート放出の誤操作防止などのため、きめ細かな各種の安全装置を備えている。
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